三菱自動車工業のテーマは「動く。(MEET-THE-NEW)」と極めてシンプル。だが、今回のショーを「新たなる未来へと動き出す第一歩」と捉えている。「三菱ふそう」が誕生して70周年。しかも来年1月にはバス・トラック部門を分社、資本提携先のダイムラークライスラーの主導で新会社を設立する。ロルフ・エクロート社長は「シナジー効果でグローバルな展開への飛躍を図る」と力説する。
中央ホールにある展示ブースは軽自動車から大型トラック・バスまで、暮らしに身近な商用車21台を一堂に披露。最優先課題の「環境」では低公害と低燃費性能で環境に優しいハイブリッド電気自動車の小型トラック「キャンターHEV」をはじめ、ダイムラーなどと共同開発した「次世代クリーンディーゼルエンジン」も初めて公開した。
さらに、大型トラックの輸送効率の大幅アップを狙った「スーパーグレートFU超軽量アルミフレーム車」も新技術を結集したことでは見逃せない。また、技術展示コーナーの一角で「三菱ふそう」の歴史パネルやエンジン技術を映像やナレーションで紹介しているが、「見やすい」と小中学生の見学者たちにも評判だった。
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