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プレイバック2002

TOKYO MOTOR SHOW 2004
プレイバック2002

<< VOLUME 1
新自工会初の東京モーターショー ― 商用車 ― 開幕
開会式 政・官・財界人で賑わう
日本自動車工業会主催、乗用車と商用車の分離後、2回目となる商用車ショー
「第36回東京モーターショー」の開会式が10月29日午後1時15分、千葉・幕張メッセの
国際会議場2階コンベンションホールで、総裁の寛仁親王殿下のご臨席のもと華やかに行われた。

30日からの一般公開を前に催された開会式には、来賓として政・官・財界人、千葉県知事を始め業界関係者約670人が出席。加藤和彦理事の開会の辞、国旗掲揚のあと、主催者を代表して宗国旨英会長は「ショーテーマ“進化の予感。働くくるまのスタジアム”の通り、日々進化している商用車とそれを支える技術革新をつぶさにご覧頂くことが出来ると期待しています。またモーターショーという国際的な場を活用し、自動車業界が直面する環境、安全、グローバル化などの諸問題への業界の取り組みを積極的に情報発信してまいります」と挨拶。今回は日本自動車工業会と東京モーターショー主催団体であった自動車工業振興会との統合後、初の開催となっただけに、自工会としての総合力を生かしたショー運営に力を入れていたのが注目された。

次いで、平沼赳夫経済産業相(代読 桜田義孝大臣政務官)、扇千景国土交通相、堂本暁子千葉県知事からそれぞれ祝辞が述べられたあと、張富士夫副会長の開会宣言に続いて寛仁親王殿下がテープにハサミを入れられると場内は拍手に包まれ、午後1時45分に閉会した。殿下はこのあと宗国会長の案内で1時間ほど会場内をご見学されたが、燃料電池車やハイブリッド車、福祉車両などの技術が向上したことに関心を示されていた。

また午後3時から国際会議場2階コンベンションホールで、寛仁親王殿下ご参加のもと祝賀レセプションが開かれた。モーターショーが国際交流の場にふさわしく、内外から約800人が出席。宗国会長の挨拶に続いて、乾杯の発声は張副会長が行い、午後4時30分、和やかに終了した。


開会式でテープカットをされる寛仁親王殿下

熱心に会場内をご見学

▲ PAGETOP

主役は先進の低公害技術
世界初27台、日本初9台を公開

展示規模は日本を含む7カ国から106社2政府2団体を数え、総出品台数は314台(特別出品を含む)と前回を上回る。各社に共通しているのは「環境・福祉・ITS」をテーマに先進の環境技術や次世代の物流を考えた新提案が目白押し。話題は27台の世界初、9台の日本初の発表車両だが、市販が近い多数の参考出品車も来場者の関心を集めたことだろう。
環境では水素を燃料とした燃料電池の大型バスや、ハイブリッド、CNG、クリーンディーゼル技術を搭載した商用車が各社から多数出品されていた。
物流面では小口・大口配送、近・長距離輸送と様々な商用車およびボディが展示されているが、加速するITS化で効率化を追求した運行システムなど、輸送ソフトが提案されているのも見ごたえがあった。
さらに高齢化社会を反映して需要が急増している福祉車両への取り組みも目立っていた。介護車を始め車いすに乗ったまま自分で運転できる自操式など進化した車両も興味ある一つに数えられた。
このほか働くくるまを基本に多彩なアイデア車が出展されているが、新しい傾向としてはビジネスユースとパーソナルユースを兼ねたスポーティーな商用車の出現など、一般来場者にも楽しめる総合商用車ショーとして構成されていた。
以上のように、新技術、珍しさとも世界への情報発信ショーとしてのバリューを備えており、見方によっては乗用車ショーよりもむしろ新しい発見が随所に見られたのも今回のショーの特徴と言えただろう。
なお、特別企画として前回好評だった大型トラックから福祉車両まで試乗できる「商用車同乗試乗会」や「生活を支える商用車コーナー」、「生活を支える二輪車コーナー」、「ヴィンテージ商用車コーナー」など楽しいイベント、展示も用意されていた。


西ホール

中央ホール

東ホール

▲ PAGETOP

必見・「自工会(JAMA)PRコーナー」
「ディーゼルエンジン」のことをもっと知ろうよ!

「ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いって何だろう?」――そんな素朴な質問にも適切に答えてくれるのが、中央ホール西側に設けられた「自工会(JAMA)PRコーナー」。「自工振との統合により、今回から新自工会がショーを運営することになりましたが、この機会に環境や安全対策など、日頃取り組んでいる重要なテーマをユーザーのみなさんにもアピールする絶好のチャンス」(加藤和彦・自工会理事)という狙いからコーナーを新設。
ゆったりとした展示コーナーには、会員各社が二酸化炭素や微粒子(PM)の排出抑制などの基準達成に努める「ディーゼルエンジン」のクリーン対策をはじめ、自動車リサイクルの仕組み、この10月から始まったフロンの回収システムなどについて、イラスト入りのパネルで紹介していた。またコーナーにはテーブルや椅子が多く用意されており、くつろぎながら専門スタッフがわかりやすく解説してくれた。環境問題などに関する知識を身につける“頭のトレーニング”にもなりそうだった。

環境への取り組みについてアピールしている
「自工会(JAMA)PRコーナー」


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