会期後半は週末(3、4 日)とあってか、ビジネスマンや家族連れで賑わい、各ゲートには開門前から長い列ができ、乗用車ショーと同じ風景が見られた。初の商用車ショーとなった第34
回東京モーターショーは4 日、幕を閉じたが、会期5 日間の総入場者は17 万7,900 人と主催者の自動車工業振興会が予想した12
万人をはるかに超える盛況ぶりだった。
商用車と言えば一般的にはビジネス中心とのイメージが強かったが、会期を通して一般来場者も多く訪れ、予想以上の盛況に出品各社も驚き、満足していた様子。改めて“東京モーターショー”ブランドの強さを感じさせていた。
またアジアで初の国際的な総合商用車ショーとあってか、国内外の報道陣はプレスデーだけで2,745人を数え、なかでもタイ、香港などアジア諸国からの取材陣が目立つなど、このショーがアジアにおける“ハブショー”色を彩っていたことも特徴と言えよう。 会場は環境規制の強化、IT(情報技術)による車の進化という時代の流れに対応して、環境・安全・情報を競いながら新しい物流の在り方を提案、来場者の注目を集めていた。さらに商用車の枠を超え、生活そのものを楽しく変えていくコンセプトカーや福祉車両なども、夢のある商用車として人気が高かった。このように欧米の商用車専門ショーとはひと味違った総合商用車ショーとして構成されたことから、一般来場者や子供達の社会見学の場としても有意義なショーとなっていた。
最後にモーターショーは潜在需要を掘り起こすと言うが、各社ブースの係員によると商談、問い合わせも活発で、ビジネスとしての手応えは十分あったとのことだった。
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