マツダ
新モデルに切り替えたばかりのトラック「タイタン」シリーズを前面に押し出した展示。同社のブランドエッセンス「心を動かす新発想」を具現化する環境や福祉分野での技術にスポットを当てている。CNG(圧縮天然ガス)仕様のタイタン箱バンや、車イス送迎車の「プレマシーi」など市販予定車の展示も豊富。ショーの開幕直前に発表されたSUV「トリビュート」とともに、来場者の問い合わせが集中していた。
三菱自動車
「夢とサクセスをのせて」をテーマに、軽自動車から大型車まで手がける国内唯一のメーカーとして多彩な展示。目玉はハイブリッドバスの「エアロノーステップHEV」と、ショートキャビンで総輪エアサスの大型トラックの参考出品2モデル。バスは大型の路線車で31日のプレス発表では「2001
年末の発売」(村田有造・三菱ふそうトラック・バスカンパニー社長)を表明した。
同社が誇るファジー制御機械式のオートマである「INOMAT」を搭載した中型トラックも参考出品、省燃費技術のひとつの方向を示した。また、車イスのまま乗降できる軽自動車「トッポBJ」の福祉仕様モデルやパジェロに代表されるRV
も家族連れ来場者の人気を得ていた。
いすゞ
物流のシステムエンジニアリング企業を標榜しており、テーマは「いすゞの視点がそこにある」。輸送品質向上や乗員の疲労軽減につながるエアサスや温度管理技術、排出ガス浄化のDPFに代表される環境対策など8つの視点で、21世紀の商用車像を提示した。
圧巻は参考出品の大型車「ギガマックス フルエアサス」カーゴとトラクタが展示され、輸送事業関係者ら物流のプロから熱い視線を浴びていた。ビジネスの柱となっているディーゼルエンジンも、小型車用から大型専用まで10基を展示。女性ナレーターによる演出でアピールする力の入れようだ。また、近未来の商用車を大胆にデザインしたコンセプトモデル(1/5モデル)や次世代型の連続再生式DPFなどは、同業他社の技術関係者からも高い注目を集めていた。
|