THE 36th TOKYO MOTOR SHOW ENGLISH
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VOLUME 4
 
軽から大型まで5 社が多彩な提案
- 西ホール -
西ホールは、日産自動車と日産ディーゼル工業の日産グループ、さらに軽自動車を中心とするスズキ、本田技研工業、富士重工業とシャシ5社が多彩なモデルやITS など輸送技術を競っている。
   

日産
テーマは、「ベスト・ソリューション・パートナー」。実用的で総合性能が売り物の「ADバン」や福祉タクシーなど18 台を展示し「それぞれの顧客に適したソリューションを提供」(カルロスゴーン社長)する姿勢をアピールしていた。1番人気はワンボックスの小型トラックをベースにした「X - Cargo」。開幕当日まで未公表だったモデルで、室内を大人が自在にウォークスルーできる機能性を、実際に乗って確認する人が続いていた。また、ITS技術搭載のコンセプトカー「エルグランドジャンボタクシー」にも人気が集中。

日産ディーゼル
経済性やドライバーの快適性などを追求した商品をアピールするため「走・快・環の実証」がテーマ。他の大型車メーカー同様に総軸エアサス車が中心だが、とりわけ参考出品のトラクタ「ビッグサムCK-T」は注目の的。運転室内に乗り込んで、熱心にビデオや写真撮影をする来場者が目立った。バスもハイブリッド車などを中心に充実。なかでも赤を基調にした小型ノンステップバスは、「デザインも素晴らしい」と、評価する声が多かった。

クリーンで安全性の高いCNG を燃料とする「CNG コンドル」も注目を集めていた。

スズキ
参考出品4 台を含む17 台を展示。昨年の乗用車ショーで人気を得たコミューター「Pu3」は、助手席車イス仕様車となって登場、今回も注目されている。また、米国で販売しているSUV「グランドビターラ」のホイールベースを伸ばし、5人乗りのピックアップに仕立てた参考出品モデルが若者を中心に支持を得ていた。

本田技研
「Anytime,with Honda !」をテーマに、休日も含めて、いつでも暮らしに役立つ商用車をアピール。ステージをしつらえる力の入れようで、そこで注目を浴びたのが参考出品の「mh <エメ・アッシュ>」だ。小型ワンボックスをピックアップ仕様にしたホンダらしい新発想のユーティリティ車。「何これ?」と、思わず驚嘆の声をあげる来場者もいた。

富士重工
「プロが選ぶ商用車」をテーマに軽自動車サンバーシリーズを中心に16 台を展示。ダンプ、消防車、コーヒー販売車、訪問介護車など軽商用車のあらゆる可能性を提示した姿勢に来場者の評価も高い。参考出品では街のガーデニング屋さん向けに開発した「サンバー緑のトラック」が注目を集めていた。


ヨーロピアンテイストの「X - Cargo」


日産ディーゼル「ビッグサムCK-T」


スズキ「グランドビターラ」


ホンダ「エメ・アッシュ」


富士重工「緑のトラック」

 
 
 
部品も大規模に
- 乗用車ショーと変わらぬ活気 -

西ホールのほぼ半分は、国内外の部品メーカーのコーナー。今回は90社、1団体・2政府による出品で、その規模と来場者の混雑ぶりは、昨年の乗用車ショーとほとんど変わりがなかった。部品コーナーは「電装部品・情報通信機器」「走行操舵装置」「機関部品」など6つのジャンルと外国政府のコマに区分けされ、各社のカタログを収集しながら展示品に熱心に見入るビジネスマンで溢れた。

動力伝達装置のコーナーでは、アイシンAWなどアイシングループが軽自動車用から大型トラック用に至るまで、ミッションのカットモデルを多数用意。視覚に訴える展示で、来場者を惹きつけていた。商用車ショーならではの展示として注目されたのが、特殊ランプメーカーのパトライトのコーナー。救急車両や警察車両に取り付けるカラフルな警報ランプを並べて点灯、家族連れの人気スポットとなっていた。

情報通信などIT 分野の充実も今回の特徴。ナイルス部品は、日産自動車と共同開発中の居眠り警報システムを出品した。パソコン画面上の人物の瞼がマウス操作で閉じる仕組みとなっており、居眠り状態になると、警報を発するという仕組み。安全のためのIT 技術を分かりやすく示し、好評だった。

デンソーは、車間制御クルーズシステムなど先端のITS 技術を、動画入りでプレゼンテーション。また、外国政府コーナーでは、トラック大手をもつスウェーデン、ドイツの2政府が部品メーカーを取りまとめて出品。“商用車王国”を支える部品企業群に、熱い視線が注がれていた。


スウェーデン政府ブース


アイシングループブース


ナイルス部品ブース


ドイツ政府ブース

 
 
 
大勢の来聴者、熱心な質問
- Talk-in 2000 -
11月1 日のシンンポジウムに引き続き、3 日午後1 時30 分から幕張メッセ国際会議場2階の国際会議室で「デリバリー最前線」−物流産業が未来の生活を変えるーのテーマで「Talk-in 2000」が開かれた。

パネリストは参議院議員でソシアルマーケッターの水野誠一氏、三菱商事(株)プロジェクト開発部の湯川恭啓氏、タレントのリサ・ステッグマイヤー氏。それにコーディネーターとして作家の小中陽太郎氏、司会はタレントの高橋南海さん。

この日も前回同様、大勢の来聴者が詰めかけ、熱心にメモをとる姿が見受けられた。質疑応答では真剣な質問が浴びせられ、予定時間を超えてお開きとなった。

 
 
 
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