THE 36th TOKYO MOTOR SHOW ENGLISH
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VOLUME 2
 
初の合同出展で総合力アピール
-トヨタ・日野・ダイハツ-

東ホールの半分強のスペースで共同出展コーナーという初めての試みを打ち出したトヨタ自動車、日野自動車、ダイハツ工業のトヨタグループ3社。「環境」など3テーマそれぞれに、軽自動車から大型トラックまでの先端技術を集結しており、トヨタグループの総合力をアピールする展示となっていた。

グループ3社の共通テーマは「21世紀の物流・人流の在り方」。会場中央のイベントスペース周囲を共同出展コーナーとし、(1)環境(2)ITS(3)福祉をテーマに各社の車両、技術を紹介しながら、「商用車が生活や産業活動にどう関わって行くかを考える場」(張富士夫・トヨタ社長)を提示している。

環境では、コモンレール式ディーゼルエンジンやハイブリッドシステムなどを展示。ハイブリッドは、排ガスを従来の10 分の1に低減するというディーゼルをベースにしたトラック用システムが注目されている。トヨタ、日野の先端技術を持ち寄って開発中の近未来技術だ。

東ホールの半分強のスペースで共同出展コーナーという初めての試みを打ち出したトヨタ自動車、日野自動車、ダイハツ工業のトヨタグループ3社。「環境」など3テーマそれぞれに、軽自動車から大型トラックまでの先端技術を集結しており、トヨタグループの総合力をアピールする展示となっていた。

グループ3社の共通テーマは「21世紀の物流・人流の在り方」。会場中央のイベントスペース周囲を共同出展コーナーとし、(1)環境(2)ITS(3)福祉をテーマに各社の車両、技術を紹介しながら、「商用車が生活や産業活動にどう関わって行くかを考える場」(張富士夫・トヨタ社長)を提示している。

環境では、コモンレール式ディーゼルエンジンやハイブリッドシステムなどを展示。ハイブリッドは、排ガスを従来の10 分の1に低減するというディーゼルをベースにしたトラック用システムが注目されている。トヨタ、日野の先端技術を持ち寄って開発中の近未来技術だ。

ITSは、トヨタの運行管理・営業支援システムである「TIME」シリーズなどを提案。すでに試験段階となっているバスロケーションシステムは、実際のバス停を模した展示もあり、まさに情報と車の融合による21 世紀の人流の在り方が示されている。

3番目のテーマである福祉分野も注目度が高い。ダイハツが展示している「ミゼットII 訪問介護車」は、車イスや簡易トイレなどの介護キットを搭載、軽自動車ならではの機動力が伝わってくる。また、1999年のショーにも登場したトヨタのエスティマベースのハイブリッド「HV-M4」は、走行中に充電可能な電動式車イスを搭載、安心感のあるなだらかなスロープに来場者の眼が向けられていた。

合同コーナーを取り巻くように各社個別の展示も行われており、ビジネスショーとはいえ、やはり参考出品車に人気が集まる。トヨタは年内に発売という3リッターのスポーツ・ユーティリティー・ワゴン「クルーガーV」を披露。また日野は、2001 年の「パリ・ダカ」ラリーに出場予定の「スペースレンジャーFT」を持ち込み、両モデルともその迫力で東ホール屈指の集客力を見せていた。

 
トヨタのバスロケーションシステム

 
ダイハツのミゼット訪問介護車

 
日野のスペースレンジャーFT

 
 
 
盛況だった特別企画シンポジウム

モーターショーの主催者自動車工業振興会は、初の商用車ショーを記念して1 日午後1 時30 分から、幕張メッセ国際会議場2 階で「IT と物流の大融合時代がやってきた」―21世紀のグランドデザインを考える―というテーマで特別企画シンポジウムを開催した。

出演者は大阪大学大学院工学博士・笹田剛史氏、フジマツコーポレーション会長・藤松忠夫氏、NTT データ相談役・藤田史郎氏、それに作家の小中陽太郎氏というそうそうたるメンバー。司会・進行役はタレントの高橋南海さん。会場には始まる前から来聴者が詰めかけ、用意した座席を埋め尽くす425人が入場、最後まで熱心に耳を傾けていた。

 
 
 
テーマ出品で魅了
- 車工会の共同展示(東ホール) -

商用車といえば、トラックの荷台に代表される架装(車体)が、シャシーと並ぶ、もうひとつの主役だ。専門メーカー団体である日本車体工業会は、初の商用車専門ショーにふさわしく会員企業によるテーマごとの共同展示を演出している。本号ではそのうち、東ホールをリポートする。

   

バン・ウィングコーナー
ベンテック、北村製作所、不二自動車工業、日本フルハーフ、トヨタ車体、矢野特殊自動車の6社が、保冷車など最新のバン(箱形の荷室)を競っている。冷蔵、冷凍などさまざまな温度のニーズに応じる車体を中心に展示されており、豊かな食生活を支えるトラックに、一般の来場者も注目。

本来はライバル同士の企業だが、見る人を優先にしたテーマ展示は来場者からも好評を得ていた。女性のナレーターも、各社ごとではなく、一人が順番に各社の商品説明を行っており、これも受けが良かった。


矢野特殊の冷食ウイング
   
特殊バス・ワンボックスコーナー
日産車体、イズミ車体製作所、岐阜車体工業、関東自動車工業、アラコなど9社が出品。ワンボックスでは、実際に書籍を積んだ林田製作所の「移動図書館車」が目を引いていた。また、トヨタテクノクラフトは、60年代のアメリカンデザインをモチーフにしたトラック「TCピックアップ」を公開、夢のある商用車として人気が高かった


林田の移動図書館


トヨタテクノクラフトのTCピックアップ

 
 
 
乗れない車に乗れる!(試乗会)

いすゞ、日産ディーゼルなど国内11社、海外2社の合わせて13社が福祉車両、バス、大型トラック、トレーラーなど全部で26台のクルマを用意して行っている商用車の試乗会。一般公開初日の1日、普段乗れない車に乗りたいと試乗希望者はそれぞれ思い思いの車に乗りこんだ。

メッセの周辺を一周する短いコースだが、それでも乗り終えた皆さんはとても満足そう。その中でボルボのトラクターヘッドに試乗した水戸の河村さんと後藤さん、「一度乗ってみたかった。素晴らしい」を連発。

この試乗会は同乗試乗で、午前10時半から午後4時まで会期中、毎日行われた。乗降場所は展示会場南側の休憩ゾーン。

 
 
 
願いは交通安全 - 交通安全推進コーナー -

東ホール向かって左奥に設けられている「交通安全推進コーナー」。交通安全という“地味な”テーマだが、パネル展示のほかに体験コーナーなどもあってなかなかの入り。主催は総務庁。

ここでは交通事故から身をまもるシートベルトとチャイルドシートの着用を呼びかけており、その一環としてアンケートに答えるとチャイルドシート普及促進のためにつくられたマスコット人形「カチャピョン」をプレゼントするアンケートを行っている。こちらも行列ができるほどの人気。

建設省や日本損害保険協会などの関係機関、団体などが参加、交通安全を訴えていた。

 
 
 
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