「可愛らしい夢のあるクルマがたくさんあって楽しいね」。西ホール奥にあるスズキのブースを訪れた若いカップルの女性がこんな感想をもらしていました。今回のテーマは昨年の商用車ショーに引き続いて「小さなクルマ、大きな未来」。スモールカーだからこそ実現できる楽しさと満足感を限りなく追求したユニークなコンセプトカーが勢ぞろいしていました。
新型「ワゴンR」などの市販車の展示エリアは軽自動車と小型車に分けられているほか、コンセプトカーもサイズによってステージごとに振り分けられていました。ホワイトボードのフロアは清潔感が漂い、すっきりしていてどの角度からも見やすいブースでした。
壁面コーナーには4つのステージを設けてコンセプトカーを展示。その中央には鮮やかなイエローのオープンカーの「CONCEPT(コンセプト)ーS2」がひときわ目を引く。2002年のパリモーターショーでデビューし、注目を浴びた「CONCEPT-S」のオープンバージョンだ。1.6リットルDOHCエンジン、6段変速機を装備する4人乗りの本格スポーツカーで、新開発の「3分割回転電動格納式オープントップ」を採用していました。これは2分割したルーフの前部、後部とバックウィンドーの3つのパーツが、電動で回転しながらリヤのトランクスペースに収納されるシステム。コンパクトながら4人が乗れる居住空間で、走りの楽しさを追求していました。
コンパクトサイズの燃料電池車も披露
中央通路側のステージには可愛らしい「S-RIDE」(エスライド)と「LANDBREEZE」(ランドブリーズ)の2台を展示。「S-RIDE」は二輪の楽しさと四輪の実用性を兼ね備えた都市型コミューターだ。軽自動車サイズで前後2人乗りというパッケージで都市におけるモータリゼーションを提案していました。「LANDBREEZE」はコンパクトSUVで、自然循環素材やリサイクル性に優れたアルミ材、石油外資源100%のタイヤを装着しているのが特徴。このほか、軽自動車の「ツイン」をベースに製作した女性向けのおしゃれな一人乗り乗用車「ツイン マイスタイル」や、全長4mというコンパクトサイズで3列シートを実現し、燃料電池車の将来像をイメージした「モバイルテラス」などに人気が集まっている。また、提携先のGMと共同開発した軽自動車サイズの燃料電池車も展示。燃料電池ユニットの小型化をアピールしていました。 |
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コンパクトSUVの「LANDBREEZE」(左)と都市型コミューターの「S-RIDE」 |
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コンパクトながら4人が乗れるオープンカーの「CONCEPT-S2」 |
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燃料電池車の将来像をイメージした「モバイルテラス」 |
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軽自動車サイズの燃料電池車「MRワゴン FCV」 |
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