「Zoom-Zoom to the future−すべてのクルマに走りの楽しさを」をブランドメッセージとするマツダ。今回のショーでは、参考出品車をはじめ、新発売の次世代スポーツコンパクト「アクセラ」などの市販モデルを含め計24台を展示。ブースは2階建てのフロア構造で、大規模かつ立体的にアピールしていました。
中央ホールのマツダブースに入ると、“Zoom-Zoom”(ズーム・ズーム)というお馴染みの軽快なソングが流れてくる。“Zoom-Zoom”とは、クルマの走行音を表す英語の子供言葉。日本語では「ブーブー」にあたります。インフォメーションカウンターをブースの中心に設けていますが、その前後には「アクセラ」を展示したステージが2つに分かれています。中央通路側がブルー、その奥が赤の「アクセラ」です。「アテンザ」「デミオ」「RX−8」の良さを結集し、次世代商品群の第4弾として新開発したばかりの戦略車だけに、説明員のプレゼンテーションも熱が入っていました。
極限まで追求したスポーツカーへのこだわり
正面中央ステージには、「鷲羽」(わしゅう)、「息吹」(いぶき)、「KUSABI」(楔:くさび)の3台のコンセプトカーを横一線に展示。「鷲羽」は室内を日本建築の伝統様式を取り入れるなど、まったく新しいジャンルの6シーターコンセプトモデル。「息吹」は「人馬一体」を極限まで突き詰めたオープンボディのライトウェイトオープンスポーツで未来の「ロードスター」をイメージしていました。
「KUSABI」は名前の通り”くさび”をイメージさせるキャビン造形で、日々の暮らしをより楽しく豊かにする2+2のクーペボディのスポーツカーだ。フォード・モーターと資本提携しているマツダは、2003年9月、7年ぶりに日本人の井巻久一社長が就任したが,マツダは90年代初頭には、スポーツカーだけで年産1万台に達していたこともあり、走りへのこだわりは強い。中央ステージはそのマツダらしさを十分に伝えるコーナーでした。
水素ロータリーエンジンに熱い視線
技術展示ではマツダ独自の水素とガソリン双方の燃料でも走行可能な「RENESIS水素ロータリーエンジン」をはじめ、水素ロータリーと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム、電気モーターアシスト式ターボチャージャーなど、環境と走りの性能の両立が貫かれていました。ここでもテーマである”走りの楽しさ”へのこだわりが感じられました。 |
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(左から)コンセプトカーの「鷲羽」「息吹」「KUSABI」 |
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世界水準の安全性と優れた環境性能をそなえた「アクセラ」 |
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「RENESIS水素ロータリーエンジン」搭載の「RX-8ハイドロジェンRE」 |
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環境と走りの性能を重視した技術展示コーナー |
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