今回のショーでは“The Power of Dreams”をグローバルスローガンに掲げて、既成概念にとらわれない“自由な発想”と革新的な“自在技術”から生まれるコンセプトモデルなどを通じ、“ホンダらしさ”を力強く提案していました。
西ホールにあるホンダブース。今回の展示車両は4台の参考出品車を含め21台。展示コーナーを「Newオデッセイ/ASM」、「コンセプトカー」、「先進技術」、「モータースポーツ」の4つのゾーンに分けて提案していました。このうち、中央ステージの「Newオデッセイ/ASM」ゾーンには、ショーの開幕直前に発表した東京モーターショー特別仕様車と、高い質を追求した新しい8人乗りの大型ミニバン「ASM」のコンセプトモデルに、来場者の関心を集めていました。「Newオデッセイ」は低床プラットフォームの採用など、ホンダ独自の革新技術を結集させた自信作と言われているだけに「発表後、わずか2週間で1万台を超える予約注文を受けた」と、福井社長も太鼓判を押す。ブース内ではボディの高さを比較してみたり、シートに腰掛けて広い空間を確認する来場者も多くみられました。
近未来のプレミアムセダンなどをアピール
コンセプトカーゾーンでは、技術展示的な要素が強く、自由な発想と革新の技術を融合させた未来のクルマを提案していました。
「KIWAMI」(極)は、世界で初めて燃料電池車を実用化したホンダのFC(燃料電池)を使用した近未来のプレミアムセダンをアピールしたモデル。低車高、低フロアという燃料電池車としては独特なフォルムを持ち、燃料電池が小型化されたときのイメージを表現していました。
「IMAS」は、ホンダが「インサイト」などに採用しているハイブリッドシステム「IMA」を搭載する次世代スポーティカー。車両重量700kg 、CD値0.20というきわめて低い空気抵抗値の超軽量ボディに搭載することで、リッター40キロ以上の低燃費とスポーティな走りを両立させました。自転車で風を切って走るような爽快感をもたらしてくれるという。またこのゾーンでは、ミッドシップスポーツのコンセプトカー「HSC」にも、若者を中心にひときわ熱い視線を集めていました。
ホンダのブースでは、コンセプトカーばかりでなく、衝突安全技術や歩行者傷害軽減技術、燃料電池車などの環境性能技術などを紹介する先進技術ゾーン、F1カーをはじめとするモータースポーツゾーン、インターナビコーナーなど、多彩な展示が目を引いていました。 |
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ミッドシップスポーツのコンセプトカー「HSC」 |
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風のように爽快な走りをするハイブリッドシステム搭載の「IMAS」 |
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乗用車としての高い質を追求した大型ミニバンの「ASM」 |
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新次元のプレミアムセダンの燃料電池車「KIWAMI」(極) |
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佐藤琢磨選手の起用など、話題の多いモータースポーツゾーン |
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独自技術の結晶ともいえる先進技術ゾーン |
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