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この年自動車資本が自由化され、東京モーターショーも2度目のインターナショナル・ショーとあって外人客や外人ジャーナリストなども増え、国際色豊かなショーだった。
外車出品は前回よりやや減り85台だったが、ポルシェやムスタングまでレギュラーガソリン仕様になっており、排ガス対策に世界が大きく動き出していたことを物語っていた。また、国産車はESV(安全実験車)の影響をうけてか、側面・リアのガラス面積が小さくなったり、巨大バンパーが付くなど、いわゆる“ESVルック”というのが今回ショーの流行でもあった。車種は大衆車クラスに豪華なクーペ・タイプが多く、同時に多様化時代に対応してバリエーションが激増。乗用車メーカー9社のほとんどがGTに始まり、GE、GF、GLなどの記号で差別性を強調していた。一方、自工振の特別企画として“CVSモデル”の実験を公開。慢性化した交通渋滞の救世主として関心を集めていた。車両出展は乗用車294台、二輪車219台、商業車242台と圧倒的な量でにぎわったが、来場者は前回より減り135万1,500人だった。
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