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過去11・12回の一部参加をのぞいて出品していなかった外車が、今回全面参加。7カ国・33メーカー、95台という豪華さだった。一方の国産車は車自体の多様化をはじめ、レジャーカーやシティカー、スポーツモデル、あるいは安全・無公害を目指す試作車など各社が競う創造技術が公開され、見応えがあった。ニューモデルで目立ったのはトヨタのセリカ1600GT、三菱のギャランGTO-MR、スカイライン2000GT-Rなどだが、いずれも新開発のDOHC・エンジンを積み、高速時代に備えていた。また、軽自動車が高速時代に刺激されてか、高馬力・スポーツ化した車が勢揃いしてきた。ホンダZGT、スズキ・フロンテ71SSSなど、いずれもヤング好みの乗り物としてのムードを高めていた。
今回特筆されたのは自工振が本格的に安全・公害対策に乗り出したことである。このため統一テーマとして「人と車のよりよい明日」を掲げ、各メーカーもこれに呼応。研究開発途上の無公害エンジン、燃料噴射装置、電気自動車などをいっせいに公開した。来場者は前年より若干減り145万2,900人。
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