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今回も参考出品という名目で多くの試作品が出展されたが、前回見られたアドバルーン的なショー・モデルは少なく、市販を前提にした本格的なものがいくつか見られた。来場者は史上初めて100万人を突破し104万9,000人を記録。会場面積もさらに広がり、出品車両は410台だった。
ハイライトは本田技研のホンダ・スポーツ360と500。いずれも4気筒ツインカムエンジンを搭載し、最高速は360で120キロ、500が130キロ以上の高性能ミニチュア・スポーツカー。トヨタはドアがなく戦闘機のようにキャノピィ全体が後ろにスライドするパブリカスポーツ、日産のフェアレディも取り外しができるハード・トップ車を出展した。セダン系はグロリアがアメリカのコルベア風のニュースタイル(参考出品)などがデビューするなど、全体に車の意匠性を高めながら各社とも多様化に意欲的なところを見せ、国産乗用車が華やかに開花した印象を強めていた。
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