ブルーの網目模様で覆われたユニークなデザイン構造のスバルブース。「ブルーコクーン」と呼ばれ、「SUBARU」のブランドビジョンを訴える場として、「走りの感動」などを表現した新しいデザインコンセプトを色々な視点から提案していました。
「今年、創業50周年を迎えるスバルは、モーターショーの取り組みも一新します」。プレスブリーフィングの場で竹中恭二社長が力強く語った。ブランドメッセージは「Think.Feel.Drive」。ここ数年、市販モデルやその派生スタディモデル中心の展示を行ってきたスバルですが、今回は「SUBARU」ブランドが、将来どのような方向を目指して歩んでいくのかを徹底的に追求することに軸足を置き、展示内容も新しい技術を用いた魅力的なコンセプトモデルを揃えていました。
魅力いっぱいのコンセプトモデルを展示
最も注目を集めているのは、正面のメインステージにあるスバル独自のハイブリッドシステムを搭載したコンセプトモデル「B9 SCRAMBLER(ビー・ナイン スクランブラー)」。航空機をイメージしたデザインも革新的だが、心臓部であるSSHEVと呼ばれるハイブリッドシステムは、モーターとエンジンを併用して走行するパラレルハイブリッドと異なり、中低速はすべて電動モーターで走行し、エンジンは発電のみに使用し、その電気で走行するというシリーズハイブリッド方式である。時速80キロ近くまではモーターで強力な加速が得られ、モーターが苦手とする高速域では水平対向エンジンが直接動力を供給する。駆動方式はスバルの“お家芸”の4WDだ。
もう1台のコンセプトカー「R1e」は全長が軽自動車枠よりも小さい電気自動車だ。ミニマムカーにデザインの魅力を与えるため、細部にわたって入念に仕上げられている。従来のスモールカーのイメージを打破しようという意欲作である。
このほか、新開発の水平対向エンジンなどを横一線に並べている技術コーナーやWRC(世界ラリー選手権)関連の展示も充実している。またドライビングシミュレーターを設置し、来場者がスポーツ走行などを仮想体験できるなど、アミューズメント性も重視しており、ブース内は新鮮な驚きと感動に満ちている。 |
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新型「レガシィ」が出迎えてくれるスバルブース |
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WRC第12戦「ツール・ド・コルス」で総合優勝したインプレッサも展示 |
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スモールカーのイメージを一新させる「R1e」 |
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航空機をイメージした革新的なデザインの「B9 SCRAMBLER」 |
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カットモデルや新開発の水平対向エンジンなどを展示している技術コーナー |
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