メルセデス・ベンツの展示ブースは、前回(第35回)に続いて多層構造。2階は「Aクラス」をベースにした参考出品の燃料電池自動車「FCell」を展示して環境への対応をアピールするなど、各フロアはテーマごとに分けられていましたが、各階・各コーナーには来場者の目を引くモデルがひしめいていました。
ブース1階のセンター位置に参考出品の「F500 Mind」を据え、正面中央にスーパースポーツ「SLRマクラーレン」、日本市場へ投入されたMPV「ビアノ」と「バネオ」が並べられていました。市販モデルやメルセデスAMGの歴史の中でも最強の「ベンツCL65AMG」を含めて展示台数は17台。さらに、最高級乗用車として伝説を蘇らせた「マイバッハ62」が加わり、“メルセデスファン”を惹きつけていました。
ショーカー「F500 Mind」は、最新のリサーチカーとして、メルセデス・ベンツが考えるこれからの自動車テクノロジーを提案、いわば「走る実験室」。赤外線レーザーヘッドライトを備えたナイトビジョンシステムをはじめ、2ウェイドア、マルチビジョンシステムなど、実用化への道を切り開く革新的なモデルでした。
来場者のもっとも注目を集めている「SLRマクラーレン」。第33回東京モーターショーに出展された「ビジョンSLC」をベースに、マクラーレンレーシングテクノロジーを注入して登場した21世紀のスポーツカーです。新開発スーパーチャージャー付きV8エンジンは626馬力を発揮、メルセデス・ベンツの最高峰のスポーツカーとして君臨していました。 |
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F1テクノロジーを注入して登場した「SLRマクラーレン」 |
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コンパクトサイズながら広い空間を確保した「バネオ」 |
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