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車を上手に乗りこなすことによって人々は生活の行動範囲を広げ、視野が拡大し、これまで体験できなかった新しい発見に感動する。このような時代背景から今回のテーマは「走る喜び。人とくるまのトキメキ未来。」となった。
今回のショーほど変化に富み、量的に増え、踏み込んだ内容になっているのも珍しかった。来場者も129万7,200人と会期12日間では過去最高。その背景として、円高で輸出がむずかしくなったことから、国内メーカーは内需拡大に本腰を入れ、前回を上回るユニークなコンセプトカーなどが数多く出展されたこと。円高を追い風に日本市場を狙い、欧米メーカーが本格的に参入、内外276社2政府2団体が出展したことがあげられる。海外来賓もこれまでになく豪華な顔ぶれがそろった。また、単にハード面の新技術だけでなく、感性、多様、個性化など、既成概念にとらわれないモデル、いわゆるソフト面に力を入れたコンセプトカーが多かったのも今回の特徴であった。欧米車を意識した国産車の高級化も話題となっていた。
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