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新しい技術進歩、多様な車種の開発など、日本のいきいきとした素晴らしいくるまを世界の人々に楽しんでもらいたい。そんな願いを込めてショーテーマを「くるま、いきいき、ひろがる世界」とした。
この年も世界的・長期的な不況で国内需要も伸び悩んでいたが、会場で見る技術進歩の早さには驚嘆した。プロトタイプの出展もきわめて豊富、多彩で、それも現実に走るものがほとんどという出来ばえであった。そしてこれらに盛り込まれた新技術は明日のくるま像を示してくれた。外国車館は特に乗用車出品が増え、前回の50%増、参加社は28社とこれまでにない充実ぶりで、これを反映してか国産車を含めた総出品車両は945台。来場者は120万400人、内外人来場者は2万6,625人という盛況ぶりだった。またテーマ館では、過去の技術から現在の優れた技術への変遷、新素材やエレクトロニクスの技術が明日の技術にどのように活用されていくのかといった、くるまの技術的可能性をわかりやすく展示、解説した。
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