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この年は俗にいう「マイカー元年」に当たる。わが国の本格的なモータリゼーションの起爆剤になった日産サニーとトヨタカローラが今回のショーに顔を合わせ、加えて各社の800〜1000cc級の意欲作も勢揃いし、大衆車時代の幕開けにふさわしいショーとなった。またモーターサイクルの技術をフル活用した強制空冷4サイクル・2気筒・31馬力エンジンを積んだホンダ360、ダイハツコーナーにはプリズムカットのフェローが登場し、軽自動車がユーザーから見直されたのも今回の特徴であった。このほかいすゞのイタリア・ギアデザインの117・スポーツ、日本グランプリで優勝したダイハツのプロトタイプP3など、スピードを競う参考出品も見応えがあった。
貿易自由化に突入して2年目、国際ショーへの脱皮を目指したショーだけに外国人客の来場者総数は2万4,000人と前回を上回り、また国内もマイカー元年を伺わせるように来場者総数は150万2,300人。1日平均107,300人と記録を更新した。
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