わが国にもようやく高速自動車道建設の時代を迎え、これがショーにも反映していった。会場は晴海に移され、展示面積が増えたことで、出品会社こそ前回並の303社だったが、出品車両は317台と飛躍的に増加し、展示方法も車種別になった。
乗用車はマイカー時代の国民車を標榜したスバル360に加え、三菱500も登場。一方小型車の代表格でもあったダットサンがヨーロッパ風のスタイルに一新してブルーバードとして登場し、わが国初の本格派スポーツカー「ダットサンS211型」も公開された。トヨタもわが国初の自動変速機を装着した「マスターライン」を出展。富士精密は中型乗用車の「グロリア」が注目を集めていた。トラック部門も新型車が多く、新三菱が中型トラック「ジュピター」を、いすゞが「エルフ」。さらに日産はダットサントラックG220型に加えて、キャブオールC43型、富士精密はプリンススカイウェー・バン、ピックアップなど。わが国独自の技術によるニューモデルが多く出展されたのも、この回の特徴であった。
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