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パッカード スーパーエイト
(1937年・アメリカ)

電気器具製造会社を経て自動車産業に乗り出したパッカードの名を決定的にしたのが、1915年に量産モデル初のV12エンジンを搭載して登場したツイン・シックスだった。パッカード社は続いて6気筒、8気筒エンジンを発表。直列8気筒はシングル・エイトと呼ばれ、V12と遜色のないパワーとバランスを誇った。映画「野いちご」では、主人公の車として全編に登場し、自らを”骨董品”と笑う彼の年老いた姿と地位の高さを印象づけている。オリジナルのラジエータシェルはメッキされていないが、ヨーロッパでは映画のようにメッキ処理を施したものが多く見られた。


野いちご
(1957年・スウェーデン スベンスク・フィルム作品)

名誉博士の称号授与式に車で向かった老教授が、途中で出会う人々や不思議な夢を通して、冷淡で孤独な自己を見つめ直す。淡々と流れるモノクロ映像と数々の奥深いセリフによって誰の心にも棲む罪や悲しみを映し出している。


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