
フォード モデルT ツーリング
(1925年・アメリカ)
オートメーション化によるコストダウンと、扱いやすい数々のメカニズムで一気に自動車を大衆化させたT型フォードは、1925年には価格が最低の250ドルまで下がり、空前のベストセラーカーとなった。アメリカの道路はT型であふれたが、数の多さやデザイン、色に飽きられたことが凋落の原因となり、1927年に製造が中止された。1908年のデビューから1500万台以上が生産された。映画「或る夜の出来事」では有名なヒッチハイクシーンや新聞記者が他の男と結婚するヒロインを奪い返しに行く場面でも使われており、恋愛映画に車を持ち込んだ初期の作品として興味深い。
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