今回のテーマは「80年代の豊かさへ−せかいを結ぶくるまたち−」。
会場では80年代という次のステップに向けてのショーとあってか、積極的な姿勢が見られた。中でも日産はショー開催に合わせて主力のブルーバード910型とセドリック・ターボ/ディーゼルという意欲的なニューモデルを出展、その他メーカーも省エネという社会的題目をかかえながらも、その中から新しい技術への挑戦が見られた。外車は日本の公害・安全基準の厚いカベもあったが輸入は増加を続け、これがショーに跳ね返って乗用車の出品は前回の96台から一挙に123台へ増えた。
前回人気を集めたテーマ館は、今回「日本のエンジン技術」と題し、過去の流れを振り返ってみた。戦後から将来を展望した77台の実物、カットモデルを中心に展開し、その発展過程が興味深く見物できるように工夫。見物客に好評であった。来場者は再び盛り返し、100万3,100人と盛況。やはりくるまは一般大衆にとってかけがえのない関心事だったのである。
|