ニューモデル「新世代のジャガー」ジャガーSタイプと、
さらに品質と価値を高めたXJ/XKシリーズを第33回東京モーターショーに出展
ジャガージャパン株式会社(本社:東京都世田谷区、03-3702-6211、代表取締役社長、福田晴好/フクダハルヨシ)は、10月20日(火)から11月3日(水・祝日)の間、千葉市の「幕張メッセ」で開催される第33回東京モーターショーに出展し、ニュージャガーSタイプ、コンセプトカーXK180などをはじめとする8台を展示する。
話題の高級ミディアムサイズサルーン - ニュージャガーSタイプ
ニュージャガーSタイプ3車種(3.0V6/3.0V6SE/4.0V8)は、新型の高級ミディアムサイズサルーンである。日本では、本年6月より販売を開始、これより早く販売を開始した欧米主要市場では、このSタイプの販売好調に支えられ、対前年比を200パーセントとするなど、記録的な販売を達成している。
Sタイプは、ジャガーの現行ラインアップ「XJシリーズ」より全長が約150mm短いミディアムサイズの4ドアサルーンで、市場ではBMW5シリーズ、メルセデス・ベンツEクラス等と同クラスとなる。ジャガーがこのクラスに参入したのは、1955年発表の「2.4」以来43年振りのことである。
モデル名の「Sタイプ」は、この「2.4」コンパクトサルーンの発展型、オリジナル「Sタイプ」に由来し、ボディデザインの随所にオリジナルの、曲面を基調としたジャガーらしい意匠が採用された。
ニュージャガーSタイプには、2種類のエンジンによる3モデルが設定される。即ち、新開発の238馬力、3リッター、ジャガー初のV型6気筒エンジンを搭載する3.0 V6と3.0 V6スペシャルエクイプメント、及び現行のXJシリーズに搭載されて性能が実証されている4リッターV型8気筒エンジンを搭載する4.0 V8。トランスミッションはどちらも5速A/Tとなる。
ジャガーは現行の「XJ」4ドアサルーンシリーズと「XK」スポーツカーシリーズの2モデル系統で、歴史上初めて50,000台を超える販売を1998年に記録した。新型のSタイプはこれら2モデルを補完し、新世代の顧客のジャガーブランドへの入門車と位置付けられており、ジャガー本来の核心的価値であるエレガントで官能的なスタイリング、洗練されたパワー、機敏なハンドリング、スムーズな乗り心地、贅沢で心地よいインテリアなどの属性に加え、よりスポーティな走行性能とより入手しやすい価格設定、ジャガーとしえは初のダッシュボード組み込み式サテライトナビゲーションシステム/VICS/TVシステム(オプション)や、分割可倒式(6:4)のリアシート、左右独立調整式エアコンシステムなど、これまでとは異なる顧客のライフスタイル、嗜好、利便性への要求に応えるための対応が成されている。
XKRベースのコンセプトカー、日本初登場 - XK180
「XK180」は、数々の名車を排出したジャガースポーツカーシリーズが1948年「XK120」の発表によってスタートしてから50年になることを記念するともに、ジャガー社の特別仕様車部門SVO(Special Vehicle Operatin)の事業をアピールする目的で、同部門のクラフトマンによって手造りされた。
発売は計画されていない。
このXK180は、現行スポーツカー「ジャガーXK8」より345mm短い全長をもつ、2座席ロードスターで、計画開始後42週間で完成した。ボディスタイリングは現行のジャガーを全て手がけた故ジェフ ローソン スタイリング担当取締役(Geoff Lawson)の監督下、スーパースポーツ「ジャガーXJ220」をデザインしたキース ヘルフェット(Keith Helfet)が担当。過去のレーシングジャガー、とりわけ'50年代にル・マン24時間耐久レースで連勝を誇った「Dタイプ」の影響を強く受けている。
アルミ製ボディパネルは、かつてジャガーCタイプ、Dタイプをはじめとする多くのプロジェクトに参加したコベントリーの老舗アピーパネルズ社が担当。完成したボディはジャガー本社工場内で、現行の「ジャガーXKR」のホイールベースを125mm短縮したプラットフォームに架装された。
XK180に搭載されるエンジンはコベントリー市ウイットリー(Whitley)のジャガーエンジニアリングセンターで開発された。ジャガーXKRの4.0リッター水冷V型8気筒DOHCスーパーチャージドエンジンをベースに、インタークーラー、排気システムの改善、スーパーチャージャーの速度向上などの改良を行い、最高出力は370bhpから450bhpへ高められている。
出力の向上に伴い足回りもXKRをベースに全面的な改良を受けている。サスペンションはエンジニアリングセンターで再設計を行った。ブレーキは、ブレンボ製のアルミニウム製4ポットキャリパーをもつ、フロント355mm、リア315mmの大型ベンチレイテッドディスクを採用。255/35ZR20ピレリ社製P Zeroタイヤをはくアルミニウム製2ピースホイールはジャガーとしては過去に例のない大径の20インチである。
XK180のユニークな特徴のひとつはハンドルに取り付けられたプッシュボタン式のギアセレクター。これは運転中ハンドルから手を離すことなくギアチェンジを行えるもので、選択されたギアはダッシュボードに表示される。パフォーマンス面では、かつてのコンペティションモデルを彷彿させるXK180だが、そのインテリアも当時のジャガーレーシングカーをモチーフとしている。コノリーレザー製のレーシングシート、アルミのダッシュボードに並ぶグルスイッチは、その代表的なものである。
革新的技術によってさらに品質と価値が向上
- 4ドアサルーンXJシリーズ/2ドアクーペXKシリーズ -
XJシリーズ
XJシリーズは近代のジャガーの名声を確立した基幹サルーンシリーズ。
そのルーツは、1969年に登場した初代XJ6に遡る。エレガントなボディフォルム、精神を寛がせるインテリア、英国製スポーツサルーンの伝統を受け継ぐ卓越した走行性能といった今に続くジャガーの根幹を成すキャラクターは、この時代既に完成されていた。
当初からのストレート6エンジンは1998年から、より近代的なV8エンジンに変更され、日本製のエンジンマネージメントシステムによって総合制御されるが、手仕事で仕上げられるレザーシートやウッドパネルを始めとするジャガー伝統のクラフトワーク、俗に「ネコ足」と表される絶妙なサスペンションセッティングやスーパーチャージドエンジンまでもをシリーズに擁する走りへのこだわりに変化は無い。
今モデルからは、高速走行時の制動力が向上したABSプラスをシリーズ全車に採用した他、ほとんど全てのモデルのアロイホイールをデザイン変更するなど、細部にわたる変更が施されている。
XKシリーズ
XK8シリーズ及び、より高性能のスーパーチャージドエンジンを搭載するXKRシリーズは、本来スポーツカーメーカーであったジャガー社のお家芸。
1996年に、ジャガー社として21年振りの本格的スポーツカーとして発表されて以来、世界中のモータージャーナリストに絶賛されたXK8シリーズには、1998年にスーパーチャージドエンジンを搭載したXKRが追加され、世界最強のスポーツカーシリーズのひとつとなった。
各種の賞を受賞した美しいボディをもつクーペ、XKRに設定されるコンバーチブルともに乗車定員は4名。室内はウオールナットパネルの計器版とレザーシートに代表されるジャガーワールドが継承される。
今モデルからは、そのウオールナットパネルに埋め込まれたDVD ナビゲーションシステム及び、高速走行時の制動向上した「ABSプラス」が標準装備となる。