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ジャガー XK120 ロードスター
(1951年・イギリス)

サイドカーの生産から始まったSS社が、1935年に発表したSSジャガー100の成功の後、45年に社名をジャガーに変更。その名を世界に知らしめたのが48年にロンドンモーターショーで発表されたXK120だった。ハイパワーエンジンを搭載しながら、静かで乗り心地も良く、それまでのスポーツカーの概念をくつがえした。120とは時速120マイル(195キロ)を意味し、実際にはテスト走行で時速212キロを記録した。映画「雨の朝パリに死す」では突然財産家になった主人公の富と堕落の象徴として登場している。オリジナルカラーはシルバー、アイボリー、黒の3色があり、映画にはアイボリーが使われている。


雨の朝パリに死す
(1954年・アメリカ MGM作品)

第1次大戦を背景にしたフィッツジェラルドの短編「バビロン再訪」の舞台を第2次大戦後におきかえて映画化した作品。享楽的な生活を楽しみながらなにか物足りなさを感じている妻。妻との生活のために仕事をしながら小説家をめざす真面目な夫、愛しあっていた2人の関係が、突然手に入った財産をきっかけに崩壊していく姿を、雨の降るパリを舞台にしっとりと描いている。


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