MG−TDミジェット (1951年・イギリス)
”MG”とはオックスフォードの”モーリスガレージ”の頭文字で、初めは中型車を生産していたが、1930年に847ccのタイプMミジェットで成功。ブリティッシュ・ライトウェイト・スポーツカーの代名詞となった。TDは、ミジェットの流れを汲む”身近なスポーツカー”をコンセプトとしたTシリーズの4代目モデル。操縦性、乗り心地に優れ、すでに4ドアサルーンのYAに採用されていた前輪独立懸架の流用など近代化が図られた。映画「いつも二人で」では主人公2人が新婚時代に乗っていた思い出のオンボロ車として登場し、トラブルの末に炎上して道端に捨てられてしまう。
いつも二人で (1967年・アメリカ 20世紀フォックス作品)
ドライブ旅行に出かけた倦怠期の夫婦が、二人の出会いや浮気、旅の思い出などを回想しながら、お互いの絆の深さに気づいていく。ジバンシーの衣装に別れを告げたオードリーが、従来の”おしゃれな”作品とは一線を画し、現実感のある新しい魅力を見せている。各場面を象徴する独特な車の使い方が面白い。
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