
スタンレー スチーマー モデル
(1909年・アメリカ)
蒸気自動車が活躍していた1897年に登場したスタンレーは、1906年に流線型ボディを架装したスペシャルタイプが、フロリダ州デイトナで時速195.72キロを樹立。振動が少なくトルクフルで、しかも高速で走れる車だった。ガソリン車に押されて著しく凋落した蒸気自動車の中で、最も長く活躍し、1927年まで生産された。後部座席はトノーシートと呼ばれる着脱可能なオプションシート。映画「グレートレース」ではレースに出場する女性記者が考えの古い編集長から押しつけられた古風な車として使われている。トノーシートには荷物やカメラなどが積まれ、トランクとして使用されている。
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