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第30回東京モーターショーポスター |
テーマは「くるま、イノベーション。自由に、自然に、快適に。」。消費マインドが冷え込み長期不況の真っ直中での開催だけに、その成果が各界・マスコミから注目された。来場者は181万600人と前回より減ったが、この逆風下であり、さらに今回はバブル景気で膨らんだ分の調整時期にあっただけに“健闘”に値するという評価が大勢を占めた。
国産メーカーの次世代コンセプトカーのほとんどは安全・環境の課題に取り組んだもので、技術的にも一段と実現性に近づけていたところに大きな進歩が見られた。例えば圧縮天然ガスや水素を代替エネルギーとした試作車、リーンバーンエンジンの新技術など。これらは車本来の性能、快適性を両立させながら次の世代にステップアップを目指したものであり、くるま開発の新しい流れをつくるという国産メーカーの意気込みが感じられた。一方、外車勢もベンツやBMWが完成度の高い小型EV車、ボルボもガスタービンと併用のEV未来カーなどを出品。世界の自動車メーカーは、今確実に安全・環境対応車の開発に向かっていることを伺わせていた。
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