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第22回東京モーターショーポスター |
テーマは「みんなのくるま、みんなの世界」。自動車はもはや個人のものではなく、社会のものであること、世界の人々との強調が必要であることなどを表したものである。
テーマ館では、特に変動の激しかった戦後に焦点を絞り、その発達の跡を振り返ってみる「くるまがかたる」を開催。トヨペット・スーパーやフジキャビン、本田のカブ号など、昔なつかしいくるまたちが並び、観客の多くがこの館に押しかけ楽しんでいた。
このころ日本車の輸出が急膨張。欧米と貿易摩擦発生前夜のような雲行きにあったため、外国乗用車を独立館展示とし、協調体制をとった。また出品参加国に敬意を表し、国旗掲揚、在日大使へ花束贈呈をするなど国際協調に努力をしたのが目立っていた。訪れるファンも多く、インターナショナル・ショーとしての体裁が整ってきた感じであった。
国産乗用車はニューモデル・ラッシュで華やかなムードでいっぱい。省燃費車が多く、今年はポスト公害から省燃費車ショーの印象を強めていた。来場者は99万2,100人。
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