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第21回東京モーターショーポスター |
2年ぶりの再会にあたり、自工振は「くらしをくるまにのせて」をテーマに、ショーの訴求内容を鮮明化し、観客に印象づけていくこととした。
テーマ館では日常生活とくるまの幅広い結びつきや、輸出産業としての自動車と国の経済関係などを紹介。また「人とくるま」と題し、大正7年製のデトロイト号電気自動車や昭和4年製スミダ号バスなどを通じて、先人たちの知恵と工夫、くるまとのかかわり合いを紹介した。もう一つの主役は低公害技術の公開であった。トヨタはTTC−CとTTC−Vシステムやガスタービン・センチュリーを、日産はスチームエンジン・セドリックを目玉にNAPS方式を解説するなど各メーカーの進捗状況を発表した。このほか清掃車、除雪車など一般来場者には珍しい車を集めた「特装車展示」などを行った。以上のように自動車の社会的効用の理解について徹底的に配慮が感じられたショーであった。したがって来場者は会期・規模縮小もあったが、来場者は98万1,400人と、第9回以来初めて100万人台を割った。
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