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モーターショーの歴史
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第19回東京モーターショー(S47.10/23〜11/5)  晴海


Poster
第19回東京モーターショーポスター

 今回は趣向を変えて、安全・公害対策技術というショー風景となった。会場構成も大きく変え、安全・公害コーナーを1館設けた。この変化の背景には、人間の住む環境重視の風潮に端を発して自動車の安全性や公害問題が大きな社会問題に発展したからにほかならない。自工振も共同展示場のほか各小間でも必ず安全・公害コーナーを設けるよう指示したほどの力の入れようだった。

 各社の安全・公害へのアプローチは積極的で、その公開技術も多種多様で見応えがあった。本田がエンジン本体のみで排気浄化を達成しようという「CVCC・エンジン」、東洋工業は「RE・アンチ・ポリューション・システム」、日産・三菱・富士重工は「触媒コンバーター・システム」など、業界の技術開発の現状と成果が公開された。しかしこれだけ排気ガス公害が世間で騒がれているにもかかわらず、安全・公害館への参観者は少なかった。安全・公害中心ショーとあって、出品車両は前回の755台から559台へ。来場者も126万1,400人と減少した。

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mikuni@nyc.odn.ne.jp