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第15回東京モーターショーポスター |
資本自由化の接近から業界再編成が進み、業務提携などによりグループ化が本格化。この中で開かれたショーの会場構成にも業界の変遷が投影された。
一方自由化とともに年毎に高まる交通安全、公害問題などの社会批判もあり、ショー会場のディスプレイも地味になった。例年ニューモデルラッシュでにぎわうショーも、自由化への対応で発売時期が春から始まったせいか、秋のショーでは新鮮味を失っていたらしく観客からも不満の声が聞かれた。今回のショーをあえて特徴づけるなら、前回から見てもらうためのショーという意識が働いてか、マークU、ローレル、スバル1000などが、それぞれのアイデアを生かしたカット・モデルを多く展示していたことだろう。また前回同様安全科学センターが設けられ、交通安全を訴えた。さらに全日本交通安全協会と自工振の共催で、小中学生を対象とした「子供の安全教室」も開かれた。来場者は151万1,600人とこれまでの最高であった。
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