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第11回東京モーターショーポスター |
来年4月に予想される乗用車の輸入自由化を目前にして、外車メーカー3社の出品参加が実現。これを機会に、名称を全日本自動車ショウから「東京モーターショー」と改名。同時にプレスルームを開設するなどインターナショナル・ショーへの第一歩を踏み出した。
各ブースも国際化ムードに包まれ、外車と競う自由化決戦車種と目される小型乗用車(700〜1500cc)に力を入れていたのが目立った。また国産乗用車といえば4ドア・セダンが主流だったが、クーペ、GTと銘打った多くのバリエーションがこの回あたりから市販モデルとして出展され、観客の国産車への関心を強めていた。技術的にも大きな進歩が見られ、ノークラッチによるイージードライブ車の普及、サービスフリー、高性能化、スタイル面では流体力学的研究の成果も現れ、国際水準にレベルアップされた車種として見応えがあった。外車ではトライアンフ・シリーズ(イギリス)、ジープ・ワゴネア(アメリカ)、四輪駆動のハフリンガー(オーストリア)が出展され、国際ショー気分を味わわせてくれた。
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