コンセプトカーの紹介
●REVOLUTIONARY VEHICLE 回-KAI-
レボリューショナリィ・ビークル〈カイ〉(参考出品車)
多くのSUVが機能美と個性を失っていく中で、いすゞが次世代を見据えたピュアなSUVとして提案するコンセプトカーです。コンパクトで密度感のあるボディに、大人4人がゆったりとくつろげる移動空間を実現。そのスタイリングは「アーキテクチャー」をキーワードに、日本の伝統美、現代建築のテクスチャー、シャシフレーム構造の機能美の3つのデザイン要素を融合させた、革新的なコンセプトから生まれました。日本の伝統美である幾何学的、彫刻的な造形を、モダンに再生したフォルムです。また、V6 2.5〜3.0Lクラス小型V型6
気筒ディーゼルエンジン〈Dd〉、新開発のフロントダブルウイッシュボーンとリヤマルチリンクによる4輪独立懸架式サスペンション、1輪当たり2本の伸縮分離型ショックアブソーバ、電子制御トルクス4WD〈TOD*〉などによるドライバビリティの高さは、既存のSUVのレベルをはるかに凌駕する完成度を誇ります。
●ZXS ズィー・エックス・エス(参考出品車)
ZXSのテーマは「クール&アクティブ」。SUVのタフさと都会的で洗練された雰囲気を同時に身に付けています。ウィークデイには都市を自由に走り回り、ウィークエンドには優れたオンロード性能とSUVとしてのフィールドへのアクセス性能により、リゾートエリアまでストレス無く駆け抜けることができます。スタイリングは、「スリーク&ラギッド」をテーマに、ワンモーションで描かれた流れるようなルーフラインなどの滑らかさと、フェンダー周りの力感あふれる造形などのたくましさを調和させています。インテリアは、「クラッシー&ソリッド」をテーマに、シンプルでダイナミックな造形をアバンギャルドな雰囲気でまとめ、インパネまわりなどに金属や琥珀、漆をイメージさせる斬新な素材を配しています。ZXSはまさに、アクティブな都市生活者のためのスタイリッシュ・オールラウンダーです。
*TOD=トルク・オン・デマンドは、ボーグワーナーオートモーティブ社の登録商標です。
The 33rd TOKYO MOTOR SHOW
SUVの紹介
●VX-O2 ブイ・エックス・オーツー(参考出品車)
米国でも発表以来熱狂的なファンを持つSUVスペシャリティ、「ビークロス」をベースに開発されたオープン2シーターです。外観は、アルミ製フロントグリルやボディ一体型リヤスポイラーでより精悍に。インテリアには、レカロ製皮張りスポーツシート、MOMO製ステアリングホイール&ペダルなどを採用し、スポーツカーそのものというタイトなコックピットになっています。また左右両シートにはマイクとスピーカーを組み込み、音声入力でオーディオやナビゲーションシステムをコントロール可能。従来のオープン2シーターにはなかった高いアイポイントとともに、まったく新しい“OFF ROADSTAR(オフロードスター)”ならではの世界が体感できるクルマです。
●Mu SOLARIS ミュー・ソラリス(参考出品車)
女性や若者に向け、手軽で楽しいSUVを、Muをベースに作りました。エクステリアは、ライトブルーメタリックのボディカラーとベージュのルーフで、キュートでシックなイメージに。フェンダーアーチとサイドモールディングには、スウェード調の人工皮革を張りそれを透明な樹脂でカバーするというユニークな演出を採用。スペアタイヤカバーにもブルーの透明樹脂タイプを採用しています。インテリアは、ボディカラーに合わせたブルーを基調とし、街の空気を感じさせる明るくさわやかなムードを演出しています。
●WIZARD LSE-LIMITED
ウィザード・エル・エス・イー・リミテッド(参考出品車)
4WD=アウトドアという画一的なクルマ選びが終わり、より本質的な価値基準でクルマを選ぶ時代に、上質なライフスタイルを演出するSUVを「ウィザード」をベース車両に提案します。エクステリアは、マルーンをベースにオレンジのリフレクションを加えた深みのあるボディカラーに加え、フロントグリルなどにポイントカラーのゴールドを採用しています。ルーフレールとリヤリフレクターに連続感を持たせ、すっきりとしたワゴンスタイルを強調。足元には大径18インチアルミホイールを採用しています。インテリアには、インストルメンタルパネルなどに施したブラウンとライトブラウンのメタリック塗装や、スウェード調の人工皮革を2トーンに貼り分けたシートなど、新しい表情を生むデザイン手法を取り入れています。
●BIGHORN PLASIR II STAR STREAM
ビッグホーン・プレジール・ツー・スターストリーム(参考出品車)
ビッグホーンの持つ洗練された都会的なスタイル、開放的なインテリアをさらにスケールアップさせました。上品な輝きを放つブラックパールのボディカラーに加え、エアロパーツで全身をドレスアップ。インテリアには高級感漂うベージュトリム、本革パワーシートを採用し、さらに森林の爽やかさをイメージした落ち着いた色調の木目パネルを多用しています。
〈その他のSUV展示車〉
WIZARD 2WD ALIVE TYPE-X/BIGHORN PLASIR II/WIZARD TYPE-X/Mu OPENTOP
Diesel Technologyの紹介
なぜ今、ディーゼルエンジンが注目されているのでしょう。
●地球とそこに住むあらゆるものにやさしい、環境性能。
モータリゼーションが成熟し、地球温暖化問題に対しても積極的に取組んでいるヨーロッパでは、乗用車においてディーゼルエンジンの占める割合が年々増大し20%以上にも達しています。その理由は低燃費による経済性だけではなく、総合的な環境性能の高さにあります。地球温暖化の原因であるCO2(二酸化炭素)は自動車の排気ガス中にも含まれ、その量は燃料消費量に応じて増加します。従ってガソリンエンジンよりも燃料消費量の少ないディーゼルエンジンは、その分地球温暖化防止に貢献するエンジンと言えます。大都市圏の大気環境で注目されるPM(パティキュレートマター)においても、近年の高圧噴射技術等により平成10年排出ガス規制適合車において平成6年規制より59%もの低減に成功。NOX(窒素酸化物)もERGシステム(排出ガス再循環機構)等より同様に35%も低減しています。つまりディーゼルエンジンは、大気環境改善と地球環境保全のために中心的な役割を果たすテクノロジーとなりつつあるのです。
●限りある資源をより有効に活用する、高効率性能。
ディーゼルエンジンの熱効率はガソリンエンジンの約1.2〜1.4倍で、より少ない燃料でより多くのエネルギーが得られる,最も熱効率の良い内燃機関です。ディーゼルエンジンは、限りある資源を限りなく有効に活用できるエンジンなのです。また、ディーゼルエンジンは耐久性・信頼性も高く、ガソリンエンジンの寿命が10〜30万kmであるのに対し、30〜100万kmもの寿命を誇ります。エンジンの生産やリサイクルにも資源やエネルギーが必要となる以上、そのライフサイクルの長さも省資源・省エネルギーにつながるのです。
●いすゞのディーゼルエンジン・テクノロジー。
いすゞは、環境性能、高効率性能など、ディーゼルエンジンが生まれ持つ優れた資質をさらに高めると同時に、ガソリンエンジンと変わることのない走る楽しさを実現するためにさまざまな先端技術を開発・採用しています。吸排気弁の多弁化(DOHC化)やコモンレール式高圧燃料噴射システムによりPMを大幅に低減。また、大気圧・気温までも感知して燃料噴射量や噴射時期をきめ細かくコントロールする電子制御システムやEGRシステムによりNOXの低減にも成功しています。さらなる大気環境改善のために、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の開発、また開発難易度の高いNOX触媒の開発にも注力しています。さらに低振動・低騒音技術、軽量化技術を余すところなく開発・採用し、ディーゼルエンジンと相性のよいターボによる過給技術により低速域からの高トルクも実現しています。これらの先進テクノロジーと電子制御技術との融合により、より高度なドライビングプレジャーを、ディーゼルエンジンによって具現化しつつあるのです。黒煙が目に見えない、室内で囁きあえる、そしてジェントルな加速感をもった『次世代ディール』はもう目前にあります。
〈エンジン関係の展示物〉
2.5〜3.0Lクラス小型V型6気筒ディーゼルエンジン(参考出品)/4JX1-TC型ディーゼルエンジン/4EE2-TC型ディーゼルエンジン/NOX触媒(参考出品)