Text by RYU-JIN|

Issued: 23.Oct.1997


キャプテンジョージさん
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「DJ キャプテン=ジョージ(越智 啓人)さん」

西川
「久しぶりだね。モーターショーでばったり会うなんて、縁があるね。」

ジョージ
「そうだね。今回はあるメーカーのブースで、モデレーターといって、未来のテ
レビのレポーターという設定で、車を紹介する役をやってるんだ。テレビに出る
より緊張しちゃうよ。セリフとか覚えなきゃいけないし大変だよ。ドラマなんか
は、ワンシーンを撮ってつなげていくでしょ。でもこういうショーはそうはいか
ない。どちらかと言えば舞台に似てるよね。お客さんの反応とかも伝わってくる
しさ。」

西川
「そうか。おもしろそうだね。観客としては、東京モーターショーに来たことあ
るの?」

ジョージ
「前々回のモーターショーの時、俳優の大鶴義丹に連れられて来たことがあった
な。僕も結構、車好きなんだよ。」

西川
「今回のモータショーを見てどう思う?」
左:西川、右:ジョージ

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ジョージ
「やっぱり環境を考えた車が目立つね。水素をエネルギー源として使った車も展
示されていたりするけど、二酸化炭素をほんの少ししか出さないらしいよ。で
も、全体的に社会のトレンドがやはり『地球環境に優しい』という方に向かって
いるよね。でも、日本や米国の自動車メーカーは車を作って売り続けなきゃいけ
ない。そんな次の時代の自動車を世に出す産みの苦しみをショーから感じるよ
。」

西川
「なるほど、直噴エンジンとかハイブリッドエンジンとかEV(電気自動車)な
ども話題を呼んでるしね。それから、演出については?」

ジョージ
「うーん。やっぱり華やかな女性の存在は気になるよね。きっと戒律の厳しい国
の人とかが見に来たらビックリするんじゃない?まあ、僕個人の意見としては、
大歓迎だけどね。(笑)」

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西川
「そういえば、ジョージは昔『サーブ』に乗っていたよね。」

ジョージ
「うん。あのエンジン音が好きなんだよ。」

西川
「でも、環境のことを考えた電気自動車などがどんどん増えたら、音とか振動も
なくなってしまって、少し淋しい気もするよね。」

ジョージ
「確かにそうだね。あ、でも、アミューズメント施設のマシンみたいに座席を振
動させたり、音とかも機械で再現したりもできるんじゃないかな。」

西川
「うーん。なんかそれ情けないよ。(笑)でも、人と車の関係ももはや『ただの
機械だから』ということでは割り切れない位、密になってきているんだね。自動
車を単なる機能、機械として捕らえるのではなく、心の部分で繋がる存在にまで
なってきたとい

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ジョージ
「その辺りも環境問題を考えた時にこれからの車のあり方を模索して行く上で重
要なポイントになってくるだろうね。」

西川
「最後に見る側から見せる側にまわったジョージ独自のこのモーターショーの見
どころを教えてよ。」

ジョージ
「車を見ても、演出を見ても、作っている人達の苦労も感じてもらえるとウレシ
イってとこかな。でも、結局はコンパニオンを見るにしても車を見るにしても人
に迷惑をかけない限り好きなものを好きに見てまわればいいと思うよ。」

西川
「そうだね。モーターショーもショーなわけだから、楽しまなきゃね。それじ
ゃ、モデレーターがんばってね!」

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