1997年11月2日発行
Exhibitors -三菱自動車工業-
千葉マリンスタジアムの向こうに見える東京湾が青く輝く快晴の2日、日曜日とあって朝から出足は快調。暖かな陽気に場内では、屋外のベンチに座って楽しそうにお弁当を開く光景がアチコチに見られた。モーターショーも終盤を迎え残す会期はあと3日となった。
21世紀のクルマを形に
G D I エンジンが大きな役割
三菱自動車工業
メインステージを飾るのが「HSR-VI」「TETRA」「MAIA」の3台のコンセプトカー。 この中で最も注目を集めているのが21世紀の高度道路交通システムであるITS(インテリジェント トランスポート システム)に対応する「HSR-VI」で自動走行モードとドライバー操縦モードの二つの走行モードを持つ。 先行研究実験車であり、 ここで得られた成果は市販車に反映される。 21世紀のクルマをみようと、 ここには十重、 二十重の人垣ができ、 その人垣がじっとして動かない。
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「Next Begining-さあ、時代のページをめくろう」を全体テーマにした三菱ブース
このクルマの隣に展示されている「TETRA」。 広々としたキャビン。 観音開き式のドアを採用、 使いやすさを広げており、 日本のRVをリードする三菱が次の時代に向けて提唱する都市生活者のためのアウトレジャービークル。 そして「MAIA」。 サテライトシートシステムによってキャビンを2人乗りから4人乗りまで自由にかえられるマルチユースのミニカー。 これもなかなかの人気。
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モータースポーツファンで大賑わい
三菱自動車は今回“環境エンジンGDI”に大きなウェイトを置いた展示を行っている。 ブース中央に置かれたGDIエンジンのモニュメントが、 それを如実に物語る。 3台のコンセプトカーにもGDIエンジンを搭載しており、 GDIエンジンを中心に三菱自動車をアピールするのが今回の狙い。
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次世代のマルチユース・トランスポーターMCAT
Exhibitors -プジョー、ジャガー、サーブ、マセラッティ、ランボルギーニ-
エレガントなスポーツフィールは世界一
プジョー
先行発表した欧州で大好評であった406クーペが、 いよいよ日本にも登場。 今回のモーターショーは、 奇しくも欧州各社のコンパクトクーペが勢揃いする品評会場となったが、 このクルマはまちがいなく最有力優勝候補であろう。 6速MT搭載の拡大も楽しみだ。
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美しさとスポーティさを兼ねた
プジョー406
新エンジンで生き返った
猫科のスポーツカー
ジャガー
新しいAJ-V8エンジンを全車種に展開するジャガーは、 今後が期待できるメーカーの一つだ。 伝統の中に着実な進歩を重ねている。 XK8のようなエレガントな2+2クーペが右ハンドルで運転できるのは最高だ。
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ジャガーの新しく強力な心臓、AJ-V8
サーブ
Saab 9-5が発表された。 これは9000の後継車に当たるもので、 伝統のダイナミックなスタイルがさらに洗練されている。 エンジンキーの独自のレイアウト、 非対称ターボなど個性面でも健在だ。
マセラッティ
V8も加え着実にラインアップを強化しているマセラッティのクアトロポルテは、 間違いなくラグジュアリー・スーパーセダンである。
ランボルギーニ
今回はディアブロSVだけの展示。 細部が煮詰められて、 さらに完成度は高まった。
トゥディ11/2
21世紀の交通システムを学ぶ
デンソー ITS バーチャルコクピット
交差点でクルマが急に飛び出してきたらオートブレーキがきいて、事故を未然に防ぐ。高速道路に入ると、自動走行モードに切りかわり、車に届いた電子メールを読むことができる―。21世紀の新しい交通システムITS(高度道路交通システム)。それが普及した21世紀のクルマ社会とは、どんな世界かをわかりやすく紹介するコーナーが北ホールのデンソーブースにある。
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このコーナーにはCGでつくられた未来都市をドライブする3台の未来カーのコクピットが用意され、空港、レストラン、スポーツクラブの三つの目的地から一つを選んでドライブ、ITSを学ぶ仕組み。若い人だけでなく中高年の参加者が多いのが、このコーナーの特徴。
VICS
ヴァスコ・ダ・ガマ作戦を展開
ポルトガルの航海者ヴァスコ・ダ・ガマがインドに向けて船出した1497年から数えてことしが500年目。 国際展示場2階中央エントランスホールで道路交通情報通信システムの普及に努めている(財)道路交通情報通信システムセンター(VICS)は、 ヴァスコ・ダ・ガマに扮した女性がチラシや本を配り歩く作戦を展開中。 時代がかった衣装に何事かと思わず足を止める来場者も多く、この作戦、成功といえそう。 このコーナーではその日の最新の道路情報を大型画面に映し出しており、 ここに立ち寄って帰路の検討をしてみてはいかが。
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Welcome to the 32nd Tokyo Motor Show
外務大臣
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小淵 恵三閣下
駐日マラウィ大使
T.I.M. バレタ閣下
駐日カタール大使
アハメッド A.アルハル閣下
Visitors
入場者数 218,900人
(社)自動車工業振興会