韓国のソウルにおいて平成17年4月29日(金)〜5月8日(日)までの10日間、ソウル・モータ
ーショー(Seoul Motor Show 2005)が開催されました。前回ショーまでの会場であるCOEX (Convention & Exhibition
Center)から、ソウル市内から車で約40分の場所に位置した京畿道一山(キョンギド・イルサン)の韓国国際展示場(Korea
International Exhibition Center (KINTEX))に会場を移しての開催で、同ショーがKINTEXのこけら落としだった事もあってか、新聞報道によると盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領夫妻が開会式に出席した後に視察を行ったとの事です。
展示ホールはさすがに新しく、質が高い印象を持ちました。軽食コーナーやコンビニエンスストア、銀行・ATM、ビジネスセンターに専用クローク等が常設され、インフォメーションブース・登録カウンター、仮設サインなどはシステムパネルを使用したリユース可能な大変すっきりした造作となっていました。特筆すべきは、各ホール入口に設けられた非接触型カードによる自動改札システムです。入場時に来場者を登録する必要がありますが、入場者カウンター数の計測も兼ねていると思われるこのようなシステムが常設されているのは、主催者にとってはコスト面でメリットがあります。
今回の視察はプレスデーに行いましたので、プレスブリーフィングを見る事が出来ました。
まずレクサスブースは、広報資料と記念品が置かれた約50席ほどの座席以外に、立ち席も含め100名ほどの国内外のプレスがブリーフィングに集まっていました。ブリーフィング開始直前には、生バンドによる演奏があり、担当役員による説明(いずれも韓国語)の後、車両紹介や個別の取材対応に応じていました。展示内容はコンセプトカーの他、コリアプレミアの車両展示も見られました。
ホンダブースは韓国での本格的な展開はこれからという事もあってか、プレスからの注目度は非常に高い模様で、立ち席のみのスペースには数多くのプレスの姿が見られました。このブリーフィングは、ブース内の大型ビジョンを使用するなど、大変な力の入れ様でした。展示内容は、コンセプトカーとコリアプレミアの車両展示の他、エコカーの展示やF1モデルの展示など、技術力を全面に出した展示となっていました。
その他日本メーカーでは、インフィニティブースが展示車のカラーを黒で統一し、高級感の漂うブース展開を行っていた他、光岡自動車も出品していました。
韓国メーカーは三星・大宇・現代・起亜などが乗用車ブースと商用車ブース別に展示を行っており、展示場内の奥側の壁面に沿って韓国メーカーが「コ」の字型の広大なブースを配置していました。
欧米メーカーはダイムラークライスラー・BMW・フォルクスワーゲンなど主なメーカーが、主にコリアプレミアの出品をしていました。またイタリアカーデザインブースには、カロッツェリアの出品も見られました。
屋外に目を転じますと、駐車場の一角を利用して、四駆試乗会(4WDアドベンチャー)のコースが設けられており、人工的に設けられたバンクやブリッヂなどのコースで試乗出来ます。
今回のショーでは10カ国179社(国内130社、海外49社)の出品があり、総来場者数は109万5千人にものぼり、韓国で開催されたモーターショーの中では、過去最高を記録しました。 |