アメリカのカルフォルニア州ロサンゼルスにおいて平成17年1月7日(金)〜16日(日)の10日間、ロサンゼルス・オートショー(Greater Los Angeles Auto Show 2005)が開催されました。会場はダウンタウンの中心近くにあるロサンゼルス・コンベンションセンターで、展示場面積は76,000m²と東京ショーとほぼ同規模の会場でした。
会場内は5つのホールに分かれており、SouthとWestの2つのメインホールにおいて、欧米の主要メーカーやブランドなど約40社が展示、日本からもトヨタ、レクサス、日産、インフィニティ、ホンダ、アキュラ、マツダ、三菱、スバル、スズキ、いすゞが出品していました。また、ポルシェはWestホールと同じ建物内に位置する小ホールを単独で使用し、独自の世界を演出していました。
SouthホールとWestホールは一般道で分断されているため、両ホールをつなぐ屋根付きのブリッジが設置されていますが、このブリッジ内にも展示ホールがあり、フェラーリ、ランボルギーニ、ブラバス、ヴェンチュリ、スパイカーなど、スポーツカーやカロッツェリアの展示が行われていました。その他、チューニングメーカーやアクセサリ、部品はSouthホール1階に展示されていました。
今回ショーでは12台の世界初公開モデルを含め、24台以上の新型車が出品されましたが、全体の展示傾向としては、カリフォルニアが特に環境に関心が高いことからか、ハイブリッド車や水素自動車など、日本車も含めて「環境対応車」の展示が目立っていました。
主催者の新たな試みとして「デザイン・ロサンゼルス」をプレスでーの2日目に行いました。ロサンゼルスには欧米アジアの自動車メーカーを代表する14のデザインスタジオがあり、かつArt Center College of Designの本拠地であることから、「Design Los Angeles」をテーマに、デザインコンペやコンフェレンスを開催したもので、主催者は米国のオートショーのなかでの差別化戦略として、今後もLAショーの恒久的なアイデンティティにしていきたいとしています。
LAショーは、同時期に行われているデトロイトショーとの間隔をあけるため2006年から11月に開催(同年は1月にも開催)するとの事。これにより、出品メーカーのトップやプレスが参加しやすくなり、出品各社にとってLAショーの位置付けが変わる可能性も秘めているため、今後の動向に注目したいところです。
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