第60回IAA=フランクフルトモーターショーが2日間のプレスデーおよび2日間のトレードデーを経て、13日から市内の展示場=Messegelaende - Frankfurt am Mainにて一般公開を迎えました。前回はアメリカの同時多発テロの影響で開会式を取り止め、出品者スタッフが急遽帰国するなどしたほか、海外からの視察者が帰国の日程を変更するなど大きな影響を被りましたが、今回は初日から4日間で36万人の来場者が会場を訪れ、好調な滑り出しを見せました。
東京モーターショーの行われる千葉・幕張メッセの約3倍を誇る会場(21万5千平方メートル)には、ショーテーマ「Cars - Pur Fascination」(純粋なくるまの魅力)のもと、42ヶ国から1,000社を超える出品者が集結、125点(60点の完成車を含む)のワールドプレミア、13点のヨーロッパプレミア、35点のドイツプレミアが展示されていました。
日本メーカー各社は発売間近の新型車、とりわけ燃費がよくCO2排出量の少ないEcoカーやディーゼル車を中心とした環境対策車の展示が目立ちました。
トヨタ「新型プリウス」や「CS&S」などのハイブリッド車をはじめ、ホンダ初の自社開発ディーゼルエンジン「CTD-i」を搭載した「アコード」、日産自動車の主力車「マーチ」、マツダ「MZ-CD」搭載のコンセプトカー「KUSABI(楔:くさび)」などのディーゼルエンジン搭載車や、三菱自動車工業が国際自動車連盟規格の環境性能試験「FIA Eco Test」で排出ガス・燃費性能ともに、最高レベルの5ツ星を獲得したコンセプトカー『i』(アイ)、スバル水平対抗6気筒・3リットルエンジン搭載者の「3.0R」シリーズなどを世界初公開。また、ダイハツは将来2サイクル2気筒エンジンの「TOPAZ 2CDDI」を搭載するシティ・コミューターのコンセプトカー「ai」、軽量コンパクトでハイパワーのスズキ『コンセプト-S2』などの小型戦略車を披露していました。
一方、ヨーロッパメーカーは、Mercedes-Benzのスーパースポーツ『SLRマクラーレン』、Volkswagen「Concept R」、Porsche「GT3RS」、Jaguarの観音開き式のドアを採用したスポーツカー「R-D6」などスポーツタイプのコンセプトカーが注目を集めていました。 |