アメリカのミシガン州デトロイトにおいて平成17年1月12日(水)〜23日(日)の12日間、デトロイト・オートショー(2005 North American International Auto Show)が開催されました。会場はデトロイト市内のCOBO Conference/Exhibition Centerで、展示場面積は63,000m²、自動車メーカーとしては68社の参加があり、ショー自体は今回で83回目を迎えましたが、国際ショーとなってからは17回目の開催です。
デトロイトのディーラーズ協会が主催する同ショーは、プレスデーが3日間、インダストリー・チャリティデーが3日間、一般公開日が9日間という会期に見られるように、メディアとインダストリーへの新車発表を最重点に置いたショーであり、そこに特化することでショーとしての強みを発揮しています。
そのため各社のプレスブリーフィングも活気に満ちたものでした。特に、Big 3の一角をなすGMがブリーフィングをパート1〜3に分け、ブース内に設けたアリーナ風のステージで、プレスデーの3日間毎日プレゼンテーションを行い、毎回1,000人を越す記者を集めれば、対するフォードグループも、展示場と隣接するCOBOアリーナ(約3,000m²)にブリーフィング専用の立体的なコースとステージを設置し、実際にクルマを走らせるなど、その意気込みの凄さに驚かされました。
また、他メーカーも次のブリーフィングが行われるまでの10分間の休憩中に、次の実施者がムードを高めるためにブース内で音楽を流したり、プレゼンテーションの導入部で生バンドによる演奏を催すなど、エンターテイメント性の高い演出が各社で見られました。
全体としては、GMのハイブリッド技術の紹介、燃料電池車技術でのダイムラークライスラーとフォードの提携や、フォードが3年以内に4車種以上のハイブリッド車を計画している事を発表するなど、米国メーカーも「環境」に力を入れている内容が目立ちました。また日本メーカーは、環境に加え、SUVセグメントにも力を入れた内容でした。
主催者の発表によると、一般公開日の来場者数は77万人と昨年(2004年)ショーの80万人を下回る結果となりましたが、地元新聞のMetro Connectionsの記事によると、会場の拡張計画が具体的に進んでおり、約81,000m²の新ホール建設と現ホールの改装を2009年に完成させるとしており、各社の出品面積もさることながら、内容もより充実した開催となりそうです。
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