バルセロナショーの歴史は古く、街中には大きな立て看板やフラッグ、ショーペイントされた路線バスもあり、その人気の高さがうかがえます。
会場のFira Barcelonaはバルセロナ市内にあり、地下鉄やバスなどの交通の便がよいです。9つのホールと屋外展示で構成されたつながりのよい配置になっています。ホール内に柱が多いため、出品各社はロゴや社名の柱巻きや照明をうまく使い、ブース作りに工夫していました。
出品者数は約400社。乗用車、商用車、部品、オイルなど幅広いカテゴリーの展示品があり、会期中の総入場者数は100万人を超える盛況ぶりでした。来場者へは、入場時に手渡しでショーパンフレットが配布され、そのパンフレットには、スポンサー7社のロゴが表示されていました。
日米欧の主要自動車メーカーは、ほぼ出品していました。日本からは、いすゞ、トヨタ(レクサス含む)、日産、富士重工、ホンダ、マツダ、三菱が参加していました。展示レイアウトは、世界的な企業グループを意識した配置になっていました。また、各社への展示面積の配分は、地元メーカーのセアトが一つのホールを独占していましたが、その他のメーカーは規模による常識的な強弱がつけられていたようです。市販車を中心に実際に触れることができるように展示されていました。また、特設コースを用いた「四輪駆動車の同乗試乗会」など特別企画が17企画と多く、大人向けには車の性能やドライビングの楽しさなど「車そのものを楽しめる」内容のものが、そして子ども向けには、自動車社会のルール体験やドライビングシミュレーション、ラジコンカーなど「車に慣れ親しむ」内容のものが目立っていました。 |