第37回東京モーターショー−乗用車・二輪車−(2003年)成功裏に閉幕
−“新型モーターショー”が浸透、来場者数は140万人を突破−
JNL-2003-060
2003年11月05日
10月24日(金)から13日間、千葉市・幕張メッセ<日本コンベンションセンター>で開催されていた第37回東京モーターショー(総裁:寛仁親王殿下)は、11月5日(水)午後7時に成功裏に閉幕した。今回のショーは、社団法人日本自動車工業会(会長:宗国旨英、以下、自工会)が、これまで東京モーターショーを主催してきた旧自動車工業振興会との統合(平成14年5月)後、初めて企画段階から取り組んだ乗用車・二輪車ショーであった。
会期中の総入場者数は、特に新規来場者が増え、目標としていた140万人を突破し1,420,400人となった。前回(2001年第35回ショー:1,276,900人)に比べ1割上回り、過去12年間下げ続けてきた来場者数に歯止めをかけ反転させた。プレス来場者も、国内外合わせて12,300人と前回の12,000人を上回り、関心の高さを示した。
世界トップクラスのワールドプレミア
今回は、世界14ヶ国から263社、4政府、1団体が参加し、乗用車・二輪車(カロッツェリア展示を含む)の出品台数は、国内外合わせて63社613台であった。このうち、ワールドプレミア(世界初出品)84台(乗用車41台、二輪車33台、カロッツェリア10台)、ジャパンプレミア(日本初出品)108台(乗用車71台、二輪車29台、カロッツェリア8台)が出品された。部品部門は、200社、4政府、1団体が出品し、ワールドプレミア49件、ジャパンプレミア26件が発表された。
世界の主要国際モーターショーにおけるワールドプレミアの発表台数は、40台〜70台の水準であるため、今年の東京モーターショーは世界トップクラスのワールドプレミア発表台数となり、世界の自動車・二輪車メーカーの注目度の高さを改めて証明した。
各社の展示傾向は、環境・安全・ITを中心にインパクトのあるコンセプトカーや市場投入予定車・市販車などバランスのとれた多彩なラインナップで、各ブースでのプレゼンテーションも洗練されていた。
「お客様参加・体験型」「双方向コミュニケーション」で新型モーターショーへ
今回のテーマは「いま、挑む心。Challenge & Change−希望、そして確信へ−」とし、来場者や出品者にとって、これまで以上に付加価値の高い魅力的な「新型モーターショー」とすべく、1954年の第1回全日本自動車ショウ以来50年振りのモデルチェンジを図った。幅広い層に楽しんでいただけるよう、「お客様参加・体験型」で、「双方向コミュニケーション」を実現できる様々な特別企画を実施した。そのため、初めて本格的なスポンサーシップを導入し、幅広くスポンサーを募った。会場内にスポンサーの看板やブースを設置し、従来の場内イメージも一新した。
多彩な特別企画の実施
「お客様参加・体験型」の特別企画として、幕張海浜公園の環境体験ランドにおける国内外の最先端の燃料電池車等を体験できるクリーンエネルギー車同乗試乗会、イベントホールにおける国内外のオリジナルカーやチューニングカー13社を結集したカロッツェリア展示、会場内に特設されたフェスティバルパークにおける交通安全啓発活動を中心にした多様な催し(フィエスタ・マリスコス<ライブ・クッキングショー>、トラフィック戦隊アンゼンジャーショー<子供向けアクション劇>、トライアルバイクのデモンストレーション、千葉県警コーナーなど)、環境・安全・税金・緊急医療・モータースポーツなど多彩な18テーマのシンポジウムなどが好評を博し、集客に奏功した。また、屋外イベントの開催により、展示ホールと屋外に来場者が分散し、来場者は前回ショーより増えたが、混雑度が緩和された効果もあった。
来場者も「新型モーターショー」を実感
主催者が会場で行なった来場者調査の途中集計では、「東京モーターショーが確かに変わった」「変わったような気がする」と答えた方が大半を占め、多くの来場者に新しいスタイルの東京モーターショーを感じていただけた。また、その主な理由として「社会的な課題に対する業界のメッセージがよくわかるようになった」、「新企画が多くなったのでより楽しめた」、「来場者への気配り・配慮がより感じられた」が挙げられており、主催者の企画が浸透したものと理解している。
新しいスタイルの「お客様参加・体験型」モーターショーが評価されたことで、このコンセプトを継続し、次回のショーもより楽しめるものにしていきたい。
次回の東京モーターショーの開催日程は以下のとおり。
名 称 |
第38回東京モーターショー ―働くくるまと福祉車両―(2004年)
The 38th Tokyo Motor Show - Commercial & Barrier-free
Vehicles - (2004) |
主 催 |
社団法人 日本自動車工業会 |
会 期 |
平成16年11月2日(火)〜11月7日(日) 6日間
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プレスデー |
:11月2日(火) |
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特別招待日 |
:11月2日(火) |
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一般公開日 |
:11月3日(水)〜11月7日(日) |
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会 場 |
千葉市幕張 幕張メッセ<日本コンベンションセンター> |
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以 上 |