人類の歴史をふりかえってみて車輪ほど積極的な飛躍を与えたものはない。永い間車によって進歩の道をたどってきた人類である。
一輪車、二輪車、三輪車、四輪車・・・十輪の車をまで廻していまだ車の原理の応用が、そして回転せしめようとする努力が衰えようともしていない。地球の命のある限り人類は車を回転することによって仕事をしようとしている。そしてまたしているのである。その端的なものに自動車がある。自動車は近代文化の華である。人は車を回転したい意慾に燃えている。その意慾を象徴したものがこれである。
【第1回全日本自動車ショウ オフィシャルカタログ(自動車ガイドブック第1巻)より抜粋】 |