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TOKYO MOTOR SHOW 2005
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プレイバック2003
部品 - 自動車テクノロジーの進化を競う
 自動車テクノロジーの進化のカギを握る自動車部品。前回(第35回)に引き続き「環境対応」「安全技術」、それに「快適性能」の向上に貢献する新技術などの展示が目立ちます。今回はそれぞれの分野での技術開発レベルをさらに飛躍的に進化させながら競っていました。

4カ国政府・内外200社が出品

 今回のモーターショーでは4カ国の政府および内外200社が出品。展示内容も充実しており、世界初の発表となるワールドプレミアの部品は49点、日本初の発表となるジャパンプレミアは26点に及ぶ。先端技術を競う“見本市”の場として大変な賑わいを見せていました。
 展示エリアは主に西ホールと北ホール。その他のホールにもカーオーディオやアクセサリーメーカーなどが展示コーナーを設けていました。
 西ホールにブースを構えるのはブリヂストン、横浜ゴム、住友ゴム工業などのタイヤメーカーをはじめ、アメリカ、カナダ、ドイツ、スウェーデンの4カ国の政府、それに総合ホイールメーカーのトピー工業、新たな植物資源として注目される「ケナフ」を自動車部品として開発したアラコ、各種シートや金型設計の難波プレス工業など、自動車周辺部品の企業が多く出品していました。

インホイール・モーターの次世代システムを披露

 ブリヂストンは自社のタイヤを装着した'03年のF1優勝マシン「フェラーリF2003-GA」をはじめ、レース用タイヤ、市販タイヤなどを展示。また、燃料電池車を含めた電気自動車用技術として有望視されていながら技術的に課題が多いとされている動力源のモーターを車輪に内蔵したインホイール・モーター駆動システムなども披露していました。同社の渡邉惠夫社長はプレスブリーフィングの場で「今後も海外のモーターショーに積極的に出品する」と表明。ブランドイメージをさらに強化する構えだ。
 西ホールでは政府出品コーナーも充実していました。中でも見応えがあるのはカナダとドイツ。カナダ政府は北米自動車メーカー向けの部品産業が発達しており、ケベック州などを中心に日本への販路拡大を狙っていました。東京モーターショーでもお馴染みのユニークなブースデザインのドイツ政府(VDA)はZFなどの巨大部品産業を率いての参加。アメリカ、スウェーデンの展示も技術内容が充実しており、巨大マーケットである日本などのアジア地域でのビジネスチャンスをうかがっていました。

避けられない環境重視の開発体制

 部品展示の多い北ホールは、曙ブレーキ工業、日本特殊陶業、共同出品の日本自動車部品工業会など様々な分野の部品メーカーなどが先端技術を競っている。北ホールの中央通路に広大な展示ブースを構えるアイシングループ(アイシン精機、アイシン高丘、アイシン化工、アイシン・エィ・ダブリュ、アイシン・エーアイ、アドヴィックスの6社)は、今回も取り扱い部品がひと目でわかるワイヤーフレームカーを展示。6速AT、オートメーテッドマニュアルトランスミッション(自動クラッチ式)やインテリジェントパーキングアシストなど数多くの先端技術の製品を公開。アイシン精機の和田明広会長は「今後は環境技術にさらに力を入れていく」と、環境重視の開発体制をアピールする。

「駐車支援システム」の体験コーナーもお目見え

 環境、安全、快適の取り組みは、二輪車ブース近くのデンソー、豊田自動織機をはじめ、ボッシュ、日立グループなど、多くのメーカーが看板に掲げていました。デンソーは得意のディーゼル用コモンレールシステムをはじめ、東京都のディーゼル規制をクリアするディーゼル後処理システム、安全に関する製品など多彩な展示に来場者の関心を集めていました。今年6月に社長に就任した深谷紘一氏は「安全性追求のためには妥協を許さない」と、自らの経営姿勢を明らかにしました。また、豊田自動織機は、ミニカーを使った体験コーナーを設けて駐車支援システム(Hi−PAS)を紹介していました。
 ボッシュは近年、ヨーロッパでも装着が進みつつある横滑り防止システム(ESP)を中心に、新インジェクションシステムなど様々な提案を行いました。トキコ、日立金属などの部品メーカーを擁する日立グループは、ハイブリッド車用関連システムや、次世代テレマティクスなどの利便性を高めた車載情報システム、電気モーターの性能を向上させる磁性体をはじめとする新素材、また軽量化を図るためのアルミ製サスペンション部品などを展示していました。
 アッセンブリーメーカーだけでなく、要素技術メーカーも環境性能向上のための重要な技術を展示。高性能ピストンのMAHLE(マーレ)、アート金属工業、新CVTベルトで業績を伸ばすLuK、ニードルベアリングのINAなど、多くの新技術が注目されていました。

商品力アップに貢献する技術展示に注目

 一方、自動車の商品力を上げるための技術展示も目立ちます。自動車用メーターを手がけるカルソニックカンセイ、シーメンスVDOなどが新技術を用いたメーター類を出品。
 カルソニックカンセイは多量の情報が飛び交うユビキタス社会において、運転者の状況に合わせた情報を選別し、重要度に合わせて表示距離を可変にして情報提示を行うメーターを展示していました。
 各ホールにある部品ブースは、工夫を凝らしたプレゼンテーションやイベント企画も多く、自動車業界の関係者ばかりでなく、自動車技術に関心のある一般来場者にとっても「十分に楽しむことができる」との評判でした。
西ホールにはブリヂストンなどのタイヤメーカー、外国の政府機関などの展示ブースがある
アラコの「近未来シート体感コーナー」
北ホール 中央通路
北ホールにはエンジン部品をはじめ、電装、計器、照明、車体、内装および走行関係部品などの展示ブースがある
お馴染みのアイシングループのワイヤーフレームカー
ミニカーで「駐車支援システム」を体験(豊田自動織機)
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