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Toyota - 新世紀の夢とテクノロジーをアピール

市場投入間近のモデルから環境・IT(情報技術)対応モデル、それにF1テストカーなどのモータースポーツまで。新世紀にふさわしい「夢のある新しいモビリティライフ」をより豊かに楽しむため、最先端の技術などを幅広いジャンルで提案している。

中央ホールにある展示ブースは、グループのダイハツとの共同展示となっている。このうちトヨタは参考出品車19台と「エスティマハイブリッド」などの市販車39台を展示、出品メーカーのなかでは最大規模を誇る。今回は「エコロジー」「スポーツ」「ニューコンセプト」、それに「モータースポーツ」の4つのテーマを掲げて、新モデル、新技術を提案しているのが特徴だ。

「エコロジー」コーナーでは、環境対応技術で特に注目を浴びているのが超低燃費車の「ES3」。1リットルあたり47km(10・15モード)もの走行を可能にしたハイブリッドモデルのコンセプトカーで、リサイクル技術も結集した4人乗りパッケージングや洗練された2ドアハッチバックのデザインなど、市販予定モデルを思わせる。

燃料電池ハイブリッド車も初めて出品。「FCHV-5」はガソリンを改質して水素を取り出し、発電するというもので、エコ・カー時代の幕開けが間近に迫っていることを実感させる。

IT対応モデルでは、ソニーとのコラボレーションで作られたコンセプトモデル「pod」への関心が際立っている。ソニーのペットロボット「AIBO」の発想が盛り込まれており、クルマに感情表現やオーナーとのコミュニケーション能力を持たせている。クルマ自身が喜んだり悲しんだりというパフォーマンスを披露した。

若年層の熱い視線を浴びたのはスポーツカーのコンセプトモデル「FXS」。4.3リットルV8という大排気量エンジン搭載の2ドアオープンモデルで、新しいスポーツカー像を提案した。ブース正面には、来年から初参戦するF1テストカー「TF101」、CART出場の「トヨタRV/レイナード」の2台のレーシングカーが展示されており、モータースポーツ熱の高まりから、デジカメなどを手にしたモーターファンの人垣が絶えない。

発売間近とみられるモデルでは、松下電器など異業種との共通ブランド展開で知られる「WiLL」シリーズの第3弾となる「WiLL VC」が注目されている。情報端末「G-Book」を搭載しインターネットやEメールの送受信、SDメモリカードスロットを通じてMP3オーディオも再生できるという、ネットワーク時代の先端を行くモデルだけに、来場者の人気も高い。このほか、技術展示では欧州市場を見据えた2リットル、1.4リットルの小型直噴ディーゼルターボなどの新エンジンや、安全関連技術など、最先端の技術多数が展示され、エンジニアなどの関心を集めている。

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ガソリンを改質して水素を取り出して発電する「FCHV-5」
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1リットルあたり47kmの走行を可能にした「ES3」(イーエスキュービック)
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シリーズ第3弾となる「WiLL VC」
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来年から参戦するF1テストカー「TF101」

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