東ホールにあるスバルのブースは、提携関係にあるGMと通路を挟んで隣接している。黄色いパラボナアンテナをイメージした大きなパラソルが、天井から何基も吊るされているが、「必要な情報を漏れなく受信、または発信する意味を込めて、デザインした」(広報担当)という。今回のテーマは「Driving
emotion」。社会との調和を図りながら「走りの愉しさ」を追求するクルマづくりの姿勢を強くアピールしている。
中央のステージは、巨大な可動式スクリーンを背後に、ジャッキで高く持ち上げた実物大のレガシィツーリングワゴンのクリアモデルが飾られている。コンパニオンのスピーチに合わせて回転走行を始める。駆動力制御技術などの関係部品にランプが点滅するため、走りの愉しさやメカニズムをわかりやすく解説してくれる。若い女性や子供たちにも好評だ。
このブースで一番の人気スポットは、WRCラリーなどに参戦した「インプレッサWRC
2001」などを出品しているモータースポーツコーナーで、通路に溢れるほどの人だかりだ。
参考出品のうち、コンセプトカーステージは「WX-01」と「HM-01」の2台。「WX-01」はワゴンタイプで5+2の7人乗りを実現。乗車人数や積載量に関わらず優れた走行性能を確保する。特に来場者の関心を寄せていたのが「HM-01」。軽自動車用ガソリンエンジンと電気モーターを併用したハイブリッド4WD(四輪駆動)システムを採用した未来形のコンパクトカーで、市場投入の時期や燃費などについて、説明員に問いかけていた。
今回の出品車は20台だが、このうち“即戦力”となるレガシィやインプレッサシリーズなどの市販車を10台も投入、消費者心理の冷え込みなどで低迷する需要を喚起させたいとする意気込みがこのブースからも伝わってくる。 |