市販予定車から “究極のロードカー”まで、過去のモーターショーに類を見ない、多彩なコンセプトカーを出品。斬新で個性的な「デザイン」で「日産らしさ」を発信しており、最も脚光を浴びているブースの一つにあげられる。
清潔感が漂うアイボリーホワイトを基調とした展示ブースは、日産本社や銀座ギャラリーとデザインイメージをあわせており、ブランドの一貫性を感じさせる。そのコーナーで、ちょっとした
“異変”が起こっている。
プレスデーにカルロス・ゴーン社長が初めて発表した「GT-R」と、来年夏にも発売する予定の次世代「Fairlady
Z」のコンセプトモデルが同じステージ中央に並んで出品されているためで、待ち望んでいたファンが連日押し寄せ、立錐の余地もないほどの賑わいぶりだ。大胆に挑戦する企業姿勢が、この2台のエキサイティングなデビューからも伝わってくる。
今回出品したコンセプトモデルは“隠し玉”の「GT-R」を含めて8台。個性的で魅力的な「デザイン」、日産の財産といえる「ドライビングプレジャー」、それに、快適で安全なカーライフを支える情報技術の「テレマックス」などをテーマに、それぞれのコンセプトカーが次世代に向けた独自のカーライフをアピールしている。
個性的なモデルとして、特に注目を集めているのが、中央ステージ右寄りにある「ideo」。IT技術を駆使して街の情報をキャッチしながら走るネットビークルだが、ルーフのグラストップなどに和風建築の要素を取り入れたデザインもユニークで親しみやすい。次期マーチのベースとなる「mm」、初の軽自動車となる「MOCO」なども一目でわかる独特のスタイルだが、この会場で、市場投入間近のモデルを先行公開したのも反響を呼んでいる大きな要素だろう。 |