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Opel - 日本市場への意気込みが伝わる展示

DTM仕様アストラ・クーペV8を発展させたガルウィングの「OPC エクストリーム」が、来場者の圧倒的な注目を集める。他にも2座ロードスターとピックアップを合体させた「フロッグスター」、オペル初のミッドシップ「スピードスター」など、いずれもコンセプトの明確な魅力ある参考出品車ぞろいであるが、これらを眺める人々の流れをうまくつなげるナレーターの説明の分かりやすさも印象的だ。参考出品車以外の展示市販車もスポーツ性あふれるクルマばかりで、オペルブースの『ダイナミック・ドライビング』をアピールする狙いは達成されたようだ。

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公道を走るレーシングカー「アストラ・クーペOPC エクストリーム」
Saab - 先進性と実用性の高度な融合

熱烈なファンを持つことで有名なサーブは、コンソール部のイグニッションキーなど、こだわりの哲学を貫きつつ技術の深化を目指す。その象徴とも言える「9X(ナインエックス)」は、新しいマルチパーパスビークルとして、4座クーペ、ロードスター、ワゴン、ピックアップと必要に応じた変化が可能である。サーブのイメージである先進性と実用性の調和を、来場者に訴えるには最適の車に違いない。「サーブ9-5」もエクステリアとインテリアのデザインを変えて新しいクルマの雰囲気を出している。

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変幻自在なマルチパーパス・コンセプトカー「サーブ9X」
General Motors - 来場者と共有する空間「The GM Experience」

「セビルSTS」「ドゥビルDHS」と豪華なセダンが並ぶGMブースは、憧れのアメリカンシンボルを眺める人々でいつも混雑している。黒とシルバーで統一されたブー
スの中で、ひときわ目を引くのが「キャデラック・ヴィゾン」。エッジを強めたその押し出しの強さにもかかわらず好評なのが、キャデラック的なところなのだろう。「キャデラックCTS」は、シャシーは同じで外観だけの変更が多い米国車の中にあって、完全な新開発車。そのスクエアで先進的なスタイルと、キャデラックにしては珍しい小型サイズ(全長4840mm)で、来場者の大きな注目を集めていた。キャデラックのブランドに手が届くかもしれないという期待が、これまでにない熱い視線となっているのだろう。発売が最も待たれる米国車の一台だ。

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日本発売スタンバイの右ハンドル仕様「キャデラックCTS」
Volks Wagen - 高い技術力と親しみやすいパッケージング

すでに日本でもおなじみの、圧倒的人気を持つ「ニュービートル」をはじめ、デビューしたばかりの「ルポ」、新しいコンパクトの「ポロ」、ESPの採用で安全性をさらに増した「ゴルフ/ゴルフワゴン」などが所狭しと並べられている。中央には、去る10月14日に平均速度295.24km/hの24時間走行世界記録を達成したばかりの「W12クーペプロトタイプ」がそのままの姿で展示され、フォルクスワーゲン社の技術力を誇示していた。

注目は、さらに磨きをかけた「ニューパサート」に搭載されたW8(4リットルW型8気筒エンジン)である。前回の東京モーターショーで、コンセプトカーに搭載した12気筒エンジンで披露した独創のW型(V型エンジンをV型に組み合わせた)が、とうとう身近なレベルまで降りてきた。参考出品とはいえ、「ニューパサート」に相応しい組合せと言えよう。日本にわずか45台(世界で250台)しかデリバリーされず、すでに抽選待ちの長いリストができている「ニュービートルRSi」も展示されている。狭角V6気筒24バルブエンジンベースの3.2lを搭載しフルタイム4WDシステム「4MOTION」で走る、エアロで武装したまさにスーパービートルだ。

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実車の迫力、ワールドレコードチャレンジャー
Peugeot - 高クリーンでエレガントなクルマを強調

PSA(プジョー/シトロエン)グループは、206シリーズで好調のプジョーが日本での人気を一歩リード。展示の中心は今秋日本デビューの307シリーズ。参考出品のSW(ステーションワゴン)とともに来場者の反応は良い。会場で流される映像も、スポーティだけでなくルーミーでエレガントなクルマを感じさせる。

お馴染の206シリーズは、電動メタルトップを世界初に採用したプジョーの歴史を受け継ぐ「206CC(クーペ&カブリオレ)」をはじめ、WRC(世界ラリー選手権)仕様も展示され、来場者の幅広い関心を集めていた。

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スタイリッシュプジョーの新しい流れ「307」
Rolles-Royce & Bentley

Rolles-Royce - 世界一の高級車の座はゆるがない
展示車は「パークウォード・パーソナルコミッショニング」と呼ばれる超
高級車一台。パークウォードは、シルバーセラフ後部を250mm延長して後部
座席の快適性を高めた注文生産の限定車であり、それに考えられる限りの特
別仕様を顧客の注文に応じて装備したのがパーソナルコミッショニングだ。
超豪華高級車メーカーを自負するロールス・ロイス社として、顧客のあらゆ
る要望と満足の達成に努力を惜しまない姿勢が良く分かる。担当者が「メル
セデスのマイバッハに負けない」と豪語するのもうなずける。世界の高級車
だけに、ため息混じりに見つめる来場者が多かった。

Bentley - EXP Speed 8を頂く超豪華ドライビングサルーン
ル・マンの王者ベントレーの栄光が蘇った。71年ぶりに参加した2001年ル・マン24時間レースで総合3位・クラス優勝を勝ち取り、栄光のブランドは過去のものではないことを証明。ベントレーほどブリティッシュグリーンの似合う車はない。300kw、800Nm以上もの馬力とトルクを発生するターボチャジャー付きV8エンジンは、ハイテクで武装された巨大な車体を軽々と引っ張り、最新のスーパーカーと互角の勝負をする。その堂々としたスタイルにもかかわらず空域抵抗も十分に考慮されており、自らハンドルを握るオーナードライバー向けのサルーンとして、これ以上は望めないだろう。

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これ以上何を望む?パークウォード・パーソナルコミッショニング
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「EXP Speed 8」のもとに並ぶ「アルナージレッドレーベル」と「コンチネンタルTマリナー」
Lotus - 若者に人気のスーパーカーロータス

ベストハンドリングマシンとして有名なロータスは、独創的なデザインで来場者の関心を集める。何度も繰り返して丁寧に眺める若い人の姿が目立つのがこのブースの特長だ。

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日本でも待望されていた「ニューエリーゼ」
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