1997年10月29日発行
Exhibitors -富士重工業-
モーターショーも中盤を迎えたが、相変らず来場者の出足は好調。マイカー来場者も多く、メッセの常設駐車場は今日も11時40分で一時閉鎖するほどの混雑ぶりだった。来場者も若いカップル、 中・高年層、家族づれと幅広い層へ広まりをみせてきた点が目立った。 モーターショーも中盤を迎えたが、相変らず来場者の出足は好調。マイカー来場者も多く、メッセの常設駐車場は今日も11時40分で一時閉鎖するほどの混雑ぶりだった。来場者も若いカップル、 中・高年層、家族づれと幅広い層へ広まりをみせてきた点が目立った。
名車スバル360の“再現?”
に喜ぶファン
お家芸4WDの進化を演出
富士重工業
中・高年層の誰もが“オヤッ?”と驚き、懐かしがるブースがある。そこには昭和30年代の名車、あのスバル360の再現を思わせるコンセプトカー「エルテン」が登場しているからだ。といって単なるレトロモデルではない。衣はオールドファンの復活要請に応えたものの中身は独自開発のハイブリッド・パワーシステムが搭載されており、近未来のミニ・エコカーの在り方を提案している。そのハイブリッドのシステムは他社とちょっと違う点が見どころでもある。
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最新技術をステージで
アピールす るスバル(富士重工業)
まずマンガンリチウムバッテリーに瞬間的パワーのコンデンサーバッテリー、さらに停止時にはソーラーバッテリーで充電するといったそれぞれの特徴を持つ3つの電源を使うモーター。それにガソリンエンジン+4WD・CVT(無段変速機)を組み合わせ、高効率とエネルギーリサイクルを可能にしているなど、現在考えられる技術のすべてを組み合わせている点だ。ブースには大きなパネル上に3つの実物モーターがわかり易く配置され、来場者の関心を集めていた。
環境問題を考えた提案もある一方、ブース全体では今回もやはり「アクティブ ドライブ、アクティブセイフティ」のテーマにこだわり、走りを極めれば安全に なるというスバルのお家芸ともいえる積極安全思想による数々のニューテクノロジーがメインステージで展開されている。ここでは大型スクリーンによるCG映像やムービングシャーシモデル、カットモデルなどを駆使し、スバル独自の水平対向エンジン+4WDや高剛性ボディ の内容を誰でも楽しく理解できるよう演出されている。
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ハイブリッド軽自動車
「エルテン」
また、4WDをさらに進化させたコンセプトカーの「エクシーガ」をはじめレガシィなど乗用4WDワゴンの未来を具現した出品も見どころだろう。「エクシーガ」は高度なアクティブセイフティを実現するVDC(ビークル・ダイナミッ ク・コントロール)+ADA(アクティブ・ドライブ・アシスト)が特徴、この辺がワゴンファンにとって大きな魅力となっているようだ。
Exhibitors -ボルボ、現代、大宇、TVR-
ボルボ
従来の70シリーズに加え、40シリ
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「ボルボのクーペ」に
相応し い仕上がり、C70
ーズが最も競争の厳しいカテゴリーに参入した。室内外の造りの良さを感じる。また70シリーズでも、S
(セダン)とV(エステート)の二
系列に、新たにC(クーペ)が用意
される。ボルボにとって久々のクー
ペは、側面のシンプルな美しさがフ
ロントのがっしりした印象と良くマ
ッチした快作だ。1998年に日本に
も導入される予定の「V70バイ・フ
ューエル」は、ガソリンとCNG(圧
縮天然ガス)のどちらでも走れるエ
ンジンを持つ。
現代
フルラインアップメーカーである現代は、東京モーターショーにもか
なりの車種を展示している。パッケージングは一般的だが、目的に応じ
た車種揃えという点では見ごたえがある。
大宇
小型MPVのバリエーションを持つd'ARTSシリーズなど、カラフルさが印象的な元気の良いブースである。
TVR
純英国産のハンドメイド・スポーツカーがTVRである。この会社が50 年の伝統を持ち、ポルシェ、フェラーリに次ぐ世界第三位のスポーツカーメーカーである事はあまり知られていない。しかし右ハンドルの使い勝手の良さと、1トン前後の軽量ボディに大パワーエンジンを搭載する
走りの良さで、日本でも根強い人気がある。
トゥディ10/29
Special interview
西川りゅうじんの特別インタビュー
西川
いやー、この広い会場で偶然出会えてうれしいよ。ゆりちゃ
んは車好きだからね。東京モーターショーには何度も来てる
の?
三井さん
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三井ゆりさん
5回目かな?このところ毎回来てるんですよ。
西川
ゆりちゃんはモーターショーのどんな点が気に入っている
の?
三井さん
うーん。面白いなと思った車が数年後には販売されてるでし
ょ。つまりここに来れば未来の車に出会えるという点かしら
西川
なるほど。今回のモーターショーの印象はどうですか?
三井さん
今年はコンパクトなかわいらしい車が多いですよね。以前は
いかにも未来的って感じの流線形のコンセプトカーが多かっ
たけど。
それと今年はブースが広くなって、とってもゆったりしてい
て、見やすいですよね。
西川
ゆりちゃんの目から見ていてコンパニオンは以前と比べてど
う?
三井さん
そうですね、水着がおしゃれで華やかですよね。皆さんスタ
イルもいいし。
西川
そうなんだよね . . . 。なんて話しはこのぐらいにして。
(笑)今年は数多くのブースで環境問題を考慮した車が展示
されているようだね。
三井さん
ええ。そうですね。エコ環境、ハイブリッド、直噴エンジン
なんかがありましたよ。
西川
ゆりちゃんよく知ってるね。
三井さん
私、今NHKの科学番組「サイエンスアイ」の司会をやって
いるんです。もともと車好きってこともあってそれで少し勉
強したんです。
西川
これからも体に気をつけてがんばってね。これからも東京モ
ーターショーを応援してね。今日はどうもありがとう。
三井さん
それでは失礼します。
本シリーズは東京モーターショーのオフィシャルサイトでお
楽しみ下さい。
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インタビュアー、西川りゅうじん
Welcome to the Tokyo Motor Show
Visitors入場者数 100,900人
(社)自動車工業振興会